パーキィ・サークル |
恋する東京 |
ポップンミュージック12いろは提供曲。
初めて聴いて10数秒で、すごく好きな曲になると確信しました。
そして歌い出しで鳥肌が立ち、2番の中ごろには泣いていました。
楽しさと寂しさを併せ持っている、ちょっとノスタルジックな気分になる曲。
大正とか昭和のの日本や、アジア(東の端っこの方)のちょっと古い時代を感じさせる曲で、「優しい日々」に雰囲気が似ています。
ところでパーキッツの曲って、楽しくてもどこか切なさを隠している曲が多いと思います。
過去の心の痛手を乗り越えたけど・・ふと思い出してしまう・・・でも「大丈夫!」って無理をして、
それでも隠し・・てるはずなのに・・あふれてしまう・・・
何もかもが希望に満ちた子供ではなく、もうつらい現実を知ってしまっている。
けれどもすべてを割り切ってしまうほど大人でもない。
うまく言い表せないけど、そんな気持ちが見え隠れする歌詞、そして曲・・・
私のパーキッツに対するイメージはそんな感じです。
この曲もそんな憂鬱な気持ちが見え隠れする曲です。(って歌詞パクってるw
「過日の・・空」や「わた雲・・道」などでは過去を振り返り、直後の「泣きながら・・」以降の歌詞は、過去を振り返るのをやめて過去に別れを告げている感じがします。
優しい日々も過去を振り返り「もういかなくちゃ」「さよなら」と別れを告げている曲なので、イメージがかなり近いです。曲も雰囲気が似ています。
前半歌詞の「忘れ物に・・見え隠れ」の部分は、なんてことなさそうな日常の風景から過去のちょっと切ない思い出へシフトしていて、うぐいすの歌詞の展開を感じます。
ところで歌詞といえば、ひときわ目を引くのは「Suica」だと思います。
曲は全体を通して昔風なのに、「Suica」という部分だけ現代風で、妙な違和感を感じると思います。
しかし、私はこう思います。
恋する東京は曲全体が昔風ということで、大時代的な様式美とでも言うような感慨を抱くかもしれません。
大正ロマンとかそんな感じ。
だから、感動を覚えたとしても、そういう古きよき時代に対しての感慨だ、と思ってしまうかもしれません。
でも、時代が変わっても変わらない、人の本質とでもいうような心があると思うのですよ。
この曲は、どの時代でも変わらない、人の心の本質を歌っていると思います。
だからこそ心に響く。
曲調は昔っぽいけど、歌詞の内容は現代にも(過去にも)取れるものだと最初から思っていました。
他の人とチャットしているときに「昔風なノリなのに、現代物(Suica)が出て来る辺りのセンスが気になったりとか(笑)。」といわれたときにふと思いました。
時代に関係なく心に響くこの歌にとって、過去も現代も関係ない。
「Suica」は、そのことを際出させているんじゃないかな、って思います。
2004/11/17
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フローズン・ハート |
2002年、THEDOGで放送されたことのある曲。実はものすごく古い曲で、パーキッツのCDが出ていなかった頃、富士通のキャンペーンに送って大賞を取ったとか。
そんなわけでそんな昔のパーキッツを感じる曲です。
でも、歌詞は今までにないような内容で、かなり意外なものでした。
まず最初にタイトルを見たとき、Stand by Youのようにそっと相手に寄り添うような歌だと思ったのですが、イントロから違いました。
いきなり「Let's GO!」とか掛け声入ってるし、曲はジャズとかスウィングっぽい感じ?
歌詞も、ふじのマナミさんにしては珍しく、大胆で過激な歌詞・・・といっても元が元ですからそこまでのものでもないですがw
『ためらいを ぬぎすてて 抱きしめて』など、パーキッツの曲の中では一番直接的な表現で過激な歌詞ではないかと思います。
(ちなみに甘い生活は(表向きは)お菓子の歌だと認識してるので過激ではないですw)
でも、ただ過激なんじゃなくて、ためらいや戸惑いも内包していると思います。
歌い方もそうですけど、背伸びをしている少女のイメージが強いです。
『背中の羽が・・・おんなじよ』の部分が象徴的だと思います。
大人ではなく、背伸びをしている子ども。そして、ためらいや不安な気持ちもその部分に出ていると思います。
曲はジャズ色とか80年代っぽさとかが強い、片岡嗣実さんらしい曲です。
間奏部分のサックス(?)やドラムがカッコいいです。
2005/1/7
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Polaris |
2005年から願い流星のエンディングとして流れる予定のPolaris。
Polarisとは英語で、北極星という意味です。
トランス系で、パーキッツとしてはかなり異色の曲だと思います。
曲はトランスということで現代的だと思うけど、歌詞の方は昔のアニメっぽい感じもします。
負けない心は強くて、すがる気持ちは弱いようなイメージもありますが、
どちらも信じる気持ちのエネルギーは変わらないと思います。
『すくんでる僕を 照らしてよ Polaris』『負けない力をください』
この曲は、くじけそうな状況でどうにか信じてがんばろうとする気持ちを歌っていると思います。
「すがる気持ち」の方が近いかもしれません。
でも、「すがる」のは、決して弱い心ではないと思います。
つらいときでも負けない信じる心、
負けそうなときに何かにすがろうとする気持ち。
違うように見えますが、何かを心の支えにしているということは同じだと思います。
信じる負けない心や強い信念は、もともと持っている心が強いと思うけど、
今にもくじけそうな状況で何かにすがっている、それを信じようとする気持ち、祈りのようなそのエネルギーは、くじけない心よりも強いのではないかと思います。
くじけない強い心=まだ少し余裕がある状況 もう少し何かがあっても大丈夫
今にもくじけそう=もう余裕がなくて、大きい力がなければくじけてしまう
その状況で何かを信じようとするエネルギーというのは、良くも悪くもくじけそうな状況のときのほうが強いのではないかと思います。
そして「ただ信じる」。それだけに純化された想いというのは美しいと思います。
2005/1/7
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ロワゾ・ブルゥ |
ロワゾ・ブルゥ・・・フランス語で青い鳥という意味です。
この曲や他の曲の歌詞にもフランス語が出てくるところを見ると、ふじのマナミさんはフランス語ができるのでしょうか?
静かな雰囲気の曲でウィスパーボイスな歌い方。
詩的な歌詞が独特な世界観を出している曲だと思います。
こういう曲をコメントするのってすごく苦手なので、感じたことを書こうと思います。
どこにいるのかもわからず手が届かない青い鳥…そんな途方もないものを探している
なんの取っ掛かりもつかめず状況が好転しない閉塞感と絶望感…
深く沈みこむような曲に、儚さを漂わせるウィスパーボイス。
聞いてると気分が沈む…というか、落ち込んでるときに、もっと沈みたいときとかに聞きたい感じかな。
2005/1/7
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さよならサンクチュアリ |
この曲はポップンミュージック11に収録されていますので、聞いた人も多いと思います。
いろいろなものを捨て、新しい場所へ旅立つ心境を歌っています。
不安と希望が入り混じった冒険の幕開けを感じさせます。
その曲調は○○家族のテーマ的な雰囲気です。
曲は大海原を思い起こさせるし、歌詞も旅立ちですし、いうなれば海洋家族のテーマ?(笑)
でも、どちらかと言うと直接的な旅立ちではなく精神的な意味で、新天地へ赴く人へ送るメッセージソングだと思います。
学校や会社など、今までのなれた環境からまったく新しい場所に出て行く…
『心地よく時を止め 僕をかくまう この場所から さよなら』の部分は、
精神的に甘えて来たいままでの場所を抜け出し、一人でがんばる決意を感じます。
2004/05/17
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つめのかたち(string quartet version) |
つめのかたちのstring quartetバージョン。
訳すと弦楽四重奏バージョンです。
原曲はピアノがメインで芯の通った音の印象ですが、ストリングスの方はふわーっとやわらかく包み込むような印象を受けます。
もともと歌詞もメロディもものすごくあたたかくて優しい印象なので、このアレンジは合ってると思います。
メロディは原曲とあんまり変わらないし、歌詞も同じなので、特にこれ以上書くことはないですw
2005/1/7
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レイニーデイ・ピンク |
恋をしてるときのちょっとした嬉しさと切なさを歌った、パーキッツらしい世界観の曲です。
ちょっとした瞬間を切り取った、ふじのマナミさんの着眼点にセンスを感じます。
片思いの人と一緒にいることができたけど、もう帰ってしまうとき・・・そんな時の「このまま時間が止まってしまえば・・・」そんな気持ちを歌っている歌です。
前半はテンポよく歌詞が展開していくけど、サビでは瞬間にスポットをあてて歌っています。
その展開の仕方は、「このまま時が止まって欲しい」という願い通り、そこで時が止まったような印象を受けました。
曲はちょっとアジアチックで、音色は幻想的な感じがします。
幻想的な音色は、「もしこうだったら・・・」という幻想を歌っている歌詞とあっていると思います。
2005/1/7
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らびゅ らびゅ |
「わがまま☆フェアリーミルモでポン!わんだほう」のOPに提供されたこの曲。TVで聴いたことがある人もいると思います。
TV番組のオープニングに持ってくるだけあって、一度聞くと頭から離れなくなります(笑)OP用に作った3曲のうち「はっちゃけ切った曲にしよう!」というコンセプトのとおり、すごくはっちゃけています。
でもとにかく楽しいのではなく、報われない恋する女の子の歌です。うまく行かなくても、いつか夢をかなえるという意気込みを感じます。
曲調はアジアな雰囲気がします。日本とか中国とか…よくわからないけどアジアの東の方?
アップテンポな上に「ハイ!」って掛け声が入ってたりして、まさに『踊り出しそうなリズムで(ハイ!)』です(笑)
(古い)アニメ的な雰囲気を持っているのはさすがパーキッツだなと思います。
初めてパーキッツとして出すCDに1曲だけ入っているのが、70年代の外国アニメをイメージして作った「水中家族のテーマ」ですし、
とんでぶ〜りんやバンブーベアの主題歌等を手がけているのでアニメソングもお手の物です。
ちなみに「らびゅ らびゅ」は「Love you Love you」をひらがなで書いたものです。
2004/05/09
加筆 2004/05/19
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あしたになあれ |
「わがまま☆フェアリーミルモでポン!わんだほう」オープニング提供第2弾。
すごく明るくてさわやかな曲で、パーキッツの曲としてはちょっと珍しいかも。
ミルモのオープニングで初めてこの曲を聴いたときはすごく違和感を覚えたほどです。
正直に言うと「明るすぎてパーキッツらしさがない、あんまり好きじゃない曲」だと思いました。
でも、それはフルサイズを聴いて大きく変わりました。
TVでは1番の部分しか流れないのですが、2番以降は歌詞もメロディもちょっと切ない感があります。
特に「さざめく・・・あしたになあれ」の部分の曲の展開は、Ping×Pong×Dashの「ゆすっても・・・Ping×Pong×Dash=」の部分を彷彿とさせます。
不安を抱えながらもポジティブな歌詞、そしてそれをメロディがうまく引き出しています。
曲全体の明るさとしてはHAPPY MUSICが近いかもしれません。
HAPPYなだけじゃないふじのマナミさんの歌詞、片岡嗣実さんの曲が好きです。
2004/11/10
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violet |
Whisper Sweet Nothing系の、大人の雰囲気を感じさせる幻想的な曲です。
暖かいけど物悲しい幻想的な曲です。
楽しかった思い出も、悲しかった思い出も、すべて過去のことで求めても無駄とわかっている。
それでも少し思い出したりしてしまうけど、自分にとって大きな物を失ったとしても、現実は今までどおり変わりなく過ぎてゆく…
そんなことも心穏やかに受け入れるようになったけれど、ほんの少し憂鬱な気分になるとき…
その憂鬱や悲しいこともすべて包み込んでしまうような大人の包容力を持った歌だと思います。
うう…うまく文章にできてないです…
2005/1/7
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TERIYAKI(恋する東京 export version) |
恋する東京の英語バージョン。
export versionは、日本語にすると輸出仕様といったところでしょうか。
TERIYAKIというタイトルは坂本九の『上を向いて歩こう』の英語版SUKIYAKIを意識していると思います。
歌は日本語版のほうが好きです。
歌い方自体はあんまり変わらないですけど、単語の発音とかの関係で。
発音が悪いという意味ではなく、単語の音の問題です。
日本語の方がふじのマナミさんの声の良さが出やすいんじゃないかと思います。
曲のアレンジも少し違います。
もともとイントロの長い曲だったのがさらに長くなって、歌い出しは1:05からです。
あと、コーラスの歌詞が変わってるのと、コーラスの場所自体も増えていますので、MAKIさんファンも要チェックです。
そういうあたりはこのバージョンの方が好きです。
2005/1/7
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おせっかい天使 |
パーキッツの曲には今までなかった、クリスマスソングです。
クリスマスソングということできらきらした音や鈴の音などが入ってます。
アップテンポで気分が弾んできます。
年に1度しかない、クリスマスの日。
「大好きな人と過ごさずにどうするの?!」と、まくし立てる、
タイトルのとおり、おせっかいな天使の歌ですw
クリスマスに一人で家にいるのを見てあきれる天使。そこで『今いちばんにあいたいひとがいるじゃない ほらでかけるよ』と天使がまくし立てます。
サビは特に明るくてとてもポジティブで、聴いてると「がんばろう」って気になります。
2番では、何もできなくてそのまま帰ってしまいそうな状況で、『ここいちばんにうちあけたいこと・・・深呼吸 秒読み開始』と、また天使が現れてアドバイスを…
と、1番と同じ展開に思えますが、深呼吸するのは天使ではなく女の子の方ですよね。
だから、天使が言ってるのではなくて女の子の内側にある心の声なんじゃないかな、と思います。
なぜかそんな気分にさせて、少し勇気がわいてくる、
それこそがクリスマスがかけた一年に一度きりの魔法なのかも。
2005/1/7
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