パーキッツの楽曲紹介

ここは、パーキッツの楽曲を紹介するページです。
管理人の感じた曲の感想を書いてます。
まだ聴いたことがない曲はネタバレ注意。
ちなみに日付がないものは2003年以前に書いたものです。
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リキッドメロディpop'n music ARTIST COLLECTION パーキッツ
ハミングバードパーキィ・サークルシュガー・シュガー
パラボラその他

リキッドメロディ
Over the Rainbow
『涙の向こうにかかる虹をいつかは越えてゆこう』まさにその歌詞に集約される曲だと思います。
ポップンには明るい部分ばかり収録されていますが、実は収録されていない部分は切ない…例えるとショートバージョンは『涙の向こうにかかる』はなく、『虹をいつかは越えてゆこう』の部分しかない、といった感じです。
『時はとめどなく寄せる波のようだね 泳ぎつかれいつしか流されそうになっていたよ』以降の歌詞は、なんというか…心に痛みが走るけど目をそらせない…そんな感じかな…?
うまく言えないけど、そんな心を揺さぶる歌詞が私は好きです。
『うまくできるほど 苦しくなる 誰よりも 君はほら 気付いている』など、明るいメロディーに乗って少し物悲しい歌詞が展開されます。
明るいだけじゃないというのがパーキッツの素敵なところ。
現実だって希望だけじゃないでしょう?
世界にはつらい、苦しい、悲しいことが満ちています…でも、ほんの少し希望があれば…
『かすかでいいんだ 明日の風に吹かれて僕たちは生きてゆけるはずさ』
そんな元気を呼び覚ましてくれる歌です。

曲調は明るく、メロディもリズムもストレートではっきりしています。
歌詞は切ないけど、明るいメロディにより、元気が沸いてくる感じがします。
特にサビの部分は4拍子のリズムでドラムやメロディが展開され、行進曲のような元気な印象が強いです。
あと、「虹のアーチを駆け降りる音」(←片岡嗣実さんのコメントより引用)など、きらびやかな音が多いです。

お天気とチョコレート
ポップンミュージックにも提供しているこの曲。
フレンチでおしゃれな雰囲気です。ストレートに好きな気持ちを表現する女性を歌っています。
歌詞にでてくる「オレンジ色のバラ」「甘いチョコレート」「同い年のワイン」は、ふじのマナミさんが思いがけず彼からもらったら嬉しいと思うものBest3です。でも、そんなものがなくてもあなたが好きと歌っています。 他の部分の歌詞からも、どうあってもとまらない恋する気持ちが伝わってきます。
無邪気に好きと表現する女性がかわいらしい、と思いますw
そんなにストレートに表現するあたりもフレンチっぽいイメージが沸きます(実際のことはよく知らないけどw)

ちなみに音楽のジャンル的には「フレンチロリータ」だそうです。
2004/05/09

ペーパーフラワー
静かに語りかけるような歌です。
落ち込んでいるとき、何かしてくれるわけでもないけれど静かに一緒にいてくれる花のように、やさしく元気付けてくれます。
花は、生き物の存在感で一緒にいてくれるっていう安心感とかを与えてくれるけど、存在感を振りまきすぎず、誰とも話したくないような気分でもそっと元気をくれます。
この曲もそんな風に、力強いわけじゃないけれどそっとやさしく元気を分けてくれる、花のような曲です。

『ないしょでキミが・・・みたんだ』『ひとりだけ・・・しないで』『手紙も・・・やぶった』などの部分から、歌っている「ぼく」は裏切られるようなことがあったんだと思います。
けど、それでも「キミ」を信じてる…多くを望まず「キミ」のためだけに、ただそばにいる…
そんな情景が浮かんできます。
『キミとこのままとけてみよう』等の歌詞もあいまって、儚げなイメージです。
この曲の歌詞はとても好きです。どこが好きって言い切れないくらいに全部好きです。
伴奏のピアノも存在を主張しすぎずに、それも儚さと暖かさを引き立てています。まるで雨にぬれるととけてしまう紙の花のようです。
なんだか泣けてきて、自分も一緒にペーパーフラワーのように涙でとけてしまいそうな気分になります。

この後「優しい日々」につながるのですが、優しい日々もすごく優しくて、それだけでも泣ける曲です。
ペーパーフラワーから優しい日々につながる、リキッドメロディの曲順はとても素晴らしいと思います。
2004/06/06

優しい日々
個人的にリキメロで一番オススメな曲です。
ふじのマナミさんの歌い方がとてもいい感じです。昔はありふれてたけど今は見かけなくなったものに対して、ありがとうというメッセージを送る歌です。
過去はとっても良かった…あの時私の友達だったみんなどこに行ったんだろう…?といった感じで少し物悲しいけれど、過去を振り返りつつも未来に進んでいく、そんな感じが好きです。(私は過去を振り返る少し物悲しい曲が好きかも(笑)ナミダもそうだし)
後ろを向いたままじゃダメだけど、たまには後ろを振り返って
もう遠くに行ってしまったけれど暖かい思いを運んでくれたモノ達に、きちんと「さよなら」を言うことも大切ですよね。
物としてではなく、人にダブらせてる歌詞が広がりを見せていて素敵です。『仲良くしてくれてありがとう 優しいキミ さよなら』など、人に言ってるようにも取れる歌詞が目立ちます。

曲調はアジアンテイストで無国籍な感じです。「春めいた雰囲気」というコンセプトなので、歌詞もあいまって暖かい気持ちになれます。
あまりに暖かく、優しいので泣けてくるかも(私はそうでした)

DNA
「DNA」という曲名からもわかるように、壮大な命の物語を感じさせる曲です。
といっても、この曲には「DNA」という単語も出てきません。もっと大きな視点で捉えています。

曲のジャンルは「アイリッシュ・プログレ」(片岡嗣実さんの造語)で、演奏はにぎやかで激しいです。そしてかなりの変拍子・転調。激しい演奏だったり、静かに語りかけるような演奏だったり。
音楽は詳しいわけではないので曲についての具体的な表現をするすべは持ち合わせておりませんw
伝えられないのが残念です。聴いたことがない人はぜひ聴いていただきたいですw

歌詞もすごく素敵だと思います。どこがいいなんて書ききれないくらいに。
あえて言うなら『いつか滅びゆく・・ぼくらを乗せて』『やがてこの旅の・・消えないように(ボーカルが重なる部分)』
の部分が好きです(範囲広いけど)。

はじめに歌詞カードだけ見たとき、この曲は暗い曲だろうと思いました。「いつかは滅んでしまうのになぜ生きているんだろう?」みたいに思いました。
でも、実際に聴いてみると、明るく元気が出てくるような曲で「いつかは滅びるけどそれまではポジティブに生きていこう」というような曲だと思いました。
「悲しいことが満ちている世界になんで生まれてきたんだろう?」と思うことがあります。
でも、この曲を聴いているとその答えがわかるような気がします。

望んでもいないのに何も知らずに生まれてきて、何があるのか全くわからない明日へと旅していく。
それでもみんなが不安におののいているわけではないのは、悲しいことやつらいことを切り捨てることができるからです。
そして、切り捨ててもよいからです。
今まであった苦しみをすべて覚えてる人なんていませんし。

いつかは永遠の眠りにつく日が来る…けど…
それが終わりではありません。自分の分身に、生きる不思議も悲しみもすべてを託し、命の旅は続きます。
そんな中で抱え切れない苦しみを少しずつ捨てながら、幸せを目指して旅しましょう。
生きる不思議、喜び、悲しみを、伝えたい。そして幸せになってほしい。そう望まれて生まれてきたんだと思います。

この曲はそんな時の船に乗る旅人たちをに「Bon voyage!」とエールを送っています。


ところで、歌詞中の『はじめて歩いた日を…なぜ忘れてしまうの』の部分の(作詞者としての)答えは、パーキッツ公式サイト内のふじのマナミさんのコメントにあります。
この曲はふじのマナミさんのコメントを読むのと読まないのとで、曲に対する理解が全然違ってくると思います。
もし読んでいないのならリキッドメロディこちらをぜひとも読んでみることをオススメします。


最近はリキッドメロディを中心にコメントを書きましたが、改めてじっくり向かい合うと、リキッドメロディは曲数こそ少ないものの名盤ですね。
2004/06/06

Stand by You
いつもいつまでもあなたの味方だから、そばにいるから と歌っている歌です。
テーマ自体はペーパーフラワーに近いかもしれないけど、ペーパーフラワーの一人称が「ボク」なのに対してこの歌の一人称は「わたし」です。
そして、曲の雰囲気もだいぶ違います。ペーパーフラワーはシンプルなピアノの伴奏メインですが、Stand by Youは重厚な伴奏で静かに曲を盛り上げています。
ふわっとした柔らかい音が多くて、「あなた」を包み込む大きなやさしさを感じます。

好きな人が悩んだり困ったりしてるとき、なにか助けてあげたい…けど相手にとっては、わたしはそんな存在じゃない…
そう思い知らされたときってすごくさびしいですよね…
それでも、めげずにあなたを包みたいと歌っているこの曲を聴くと、女の子って強いなって思います。
私はどんなに力になろうと思っても頼りにしてくれないと、くじけそうになります。
くじけそうというか、自分自身参ってしまいそうですw

そんなわけで女の子の大きなやさしさ、強さを感じる曲です。
オケの方もふわりと包むやさしさと、力強さが見事に表現されていて歌詞と調和しています。

このコメントを書くために、あらためて歌詞カードをみてたのですが、
いまはじめてやっとわかったことがあるのw

「いまはじめてやっとわかったことがあるの ほんとはもうずっと わかってた」の部分って
相手に対する恋愛感情のことだと思いました。
ふじのマナミさんのコメントに、誰かのことを好きな気持ちって相手が窮地にたたされたときとかに自覚するって書いてたから、
「あなた」が困っていて、それを支えようとしている状況で「いまはじめてやっとわかった」のだと思います。
自分の想いにブレーキを掛けるために、気付いても気付かぬフリをしてたのが、この状況になったことではっきりと自覚したから「わかった」といってるのでしょう。
そして、自分の想いを自分に対しても隠してたけど、はっきりと自覚したことで、自分の気持ちに素直に向き合い「ほんとはもうずっとわかっていた」と自覚したのだと思います。
2004/06/06

うっかり書き忘れてましたが、もともとは「ときめきメモリアル」の「虹野沙希」役の声優「菅原祥子」さんに提供した曲です。
追記 2004/06/07

リキッドメロディpop'n music ARTIST COLLECTION パーキッツ
ハミングバードパーキィ・サークルシュガー・シュガー
パラボラその他

pop'n music ARTIST COLLECTION
パーキッツ
HAPPY MUSIC
恋をすると、ポジティブなパワーが元気になりませんか?(状況にもよるでしょうけどね)
この曲は、恋するオトメのそんな気持ちがあふれる曲です。
聞いてると元気が沸いてきます。

それにしてもこの曲、なんかいつものパーキッツと少し違う気がします。
パーキッツにしてはポップで明るすぎるくらいかな…最初から最後までハイテンションな曲です。
メロディも遊び心があったり、跳ね回ってる感じがします。(それ自体は普通に片岡嗣実さんっぽいと思いますけどね)
ポップンに提供するために作った曲だからなのかなーと思います。

歌詞は、とにかくストレートに好きと言うことを表現しています。
恋愛が、嬉しくて楽しくて仕方ない様子が伝わってきます。

ちなみにこの曲は、マナミさんが曲を聞いて、タイトルを「HAPPY MUSIC」と決めてから歌詞を作ったそうで、その流れは初めてのことだそうです。
とにかくHAPPYになれるMUSICです!

シーモア
初めてパーキッツのCDを買った時に聴いたポップンミュージック以外の曲です。
それまで知っていた曲は、ポップンミュージックで聴いた「水中家族のテーマ」「恋のシャレード」「Over the Rainbow」「それから」「HAPPY MUSIC」それぞれショートバージョンです。
そしてぱきコレの1曲目の「HAPPY MUSIC」フルサイズを聞いた直後というわけです。

明るいキュートな曲がパーキッツの曲だと思っていました。
しかし…この曲とその後に続く曲(半魚人に収録されていた曲)を聞いて、印象ががらっと変わりました。

この曲はぱきコレのために書き下ろされた曲です。
See more……もっと私を見つめて…
静かに展開されるピアノの音、深く沈んでいくような落ち着いた伴奏。そしてやさしくやわらかい歌声。
その歌詞は本来ならちょっとぞっとするものがあります。しかし柔らかい歌声のオブラートに包み込まれています。
『やさしく膨らむ鳩の群れ 背中からそっと落ちてみたい』 『たとえばちょっとしたことばの スポイトのひとしずくで死ねる』
何もかもあきらめている…もうあがくことすらやめてしまった…それゆえに穏やかな声のように聞こえます…
でも、サビの部分では「あなたには…あなただけは信じたい」と訴えかけるような…頼りない何かを信じてすがっているような…そういう危ういバランスの、しかしまっすぐな思いを感じます。
幻想的な音楽と歌詞、そして歌いあげられる思い…すべてが美しいです。それも現実味のない、幻想的な美しさです。

私はこのコンテンツにおいて曲から離れたイメージは書かないようにしています。 それは、「聞く人によってどう受け取るか違う」と思うからだし、私のイメージで他の人のイメージを打ち消したくはないからです。 特に、一度も聴いたことのない人に向けて書いているつもりなので、聴く前に凝り固まったイメージを与えたくないのです。
しかし、この曲はそれも書かせていただきます。上に引いた線はそれを分けるためのものです。

この曲を聴いたとき、こんな情景が浮かびました…
傲慢な人類によって滅びた世界(近未来とか)。荒れた大地が広がり、砂嵐が吹き荒れる。人影も見当たらない、もうすぐ完全に人々は死に絶える。
そんな荒廃しきった世界で、一人の少女が建物の残骸に腰かけ歌っている。
何もかも許すように穏やかに…そして何もかもあきらめてしまったようなさびしげな…もう心が残っていないようにさえ見える…。
でも、それゆえに透明な、純粋な心で、祈るように歌っている。

胸に突き刺さる、心を強く揺さぶるイメージでした。
数日は立ち直れませんでしたw
ぱきコレを聴いてイメージがかなり変わりましたが、いっそうパーキッツを好きになりました。

たいようのたね
ここから8曲は、アルバム『半魚人』から曲順もそのままに収録されています。
『半魚人』の1曲目にあたるこの曲は
作詞・作曲 ふじのマナミさん、編曲 片岡嗣実さん
という、いつもとすこし違う組み合わせになっています。

歌詞が詩的で、私には少し理解しきれないのですが…
『白い湯気のすきまから 差し込む 銀の階段 たちこめる昨日さえ 染まる午後を渡ってゆく たどり着く ぬくもりに 思い出せない悪夢のように』
など、つながりがよく分からないのですが…この曲はそれぞれのフレーズに込められているメッセージや情景を抽出して聞く曲だと思います。深いメッセージを感じます。

曲は比較的シンプルで、語りかけるような曲です。
童話の世界のように幻想的できれいだと思うのですが、やはりパーキッツ。どことなく影があるような感じもします。
アルバム『半魚人』のに対する片岡嗣実さんのコメントに本来のパーキッツ「ウェットでダークな一面」が出ていると書いています。
アルバム『半魚人』はそういうパーキッツを知るためにオススメです。本当のパーキッツが見えてくるでしょう。
「キュートでファンタジック」なだけではないパーキッツも素敵です。

なお、先ほども書きましたが、ぱきコレに全曲収録されているので、ぱきコレをオススメします(半魚人は廃盤なので手に入りにくいし)

ko*to*ba
日ごろ何気なく使っている「言葉」。でも、言葉ってすごく大きな力を持っていますよね。
人は何か表現をするとき、大半を言葉に依存します。
その言葉によっていい気分にもなるし悪い気分にもなります。 勇気付けられたり傷つけられたりもします。
そして同じ言葉でも時と場合、そして受け止める相手によって伝わり方が全然違ったものにもなります。

ほんのちょっとした言葉でも深く心にしみこんで支えになってくれる言葉ってありますよね。
よく言う「あの時のあの言葉が忘れられない」とかそういうのです。
この曲は、そんな優しい「言葉」で勇気付けてくれた、「あなた」へ気持ちを歌った歌です。

『今も深く私を勇気付けるの』『今度は私からあなたへ伝えたい』
暖かい言葉が、この曲を聴いた人さえも暖かい気持ちにしてくれます。
(というかこの曲自体リスナーに送ったものでしょうけど…)

ピアノがメインの静かな曲ですが、ペーパーフラワーなどとは違い寂しい感じはしません。
2004/06/19

それから
この曲は家庭用ポップンミュージック5に収録された曲です。
半魚人(アルバム)の3曲目です。前の2曲は静かな曲ですが、少し明るくて、テンポも少し速いです。
ストーリー性の強い曲なので、最後まで聴いて欲しいと思います。

学生時代にケンカ別れした元彼との数年ぶりの再会、そしてその頃の思い出を歌っています。
曲を聴いているとなんだか懐かしい、甘酸っぱい気持ちになってきます。

長い時間は人の心にさまざまな変化を与えます。 些細なことで意地を張ってても、長い時間はその心を解きほぐします。
そして、彼の方もすべてを許してやさしく微笑んでいる。
そんな彼に揺れ動く気持ち…
…それ以上は曲を聴いてみてください。

最後には謝って和解するのですが、それでも別れて日常に戻っていく終わり方が、少し寂しくてとても好きです。
2004/06/19

半魚人
この曲は、恐怖漫画家の楳図かずおさんの「半魚人」という漫画を元に作られた曲です。
といっても、元が怖い漫画なので思いっきり美化してるんですけどね。
パーキッツの曲はたいてい
作詞:ふじのマナミ 作曲・編曲:片岡嗣実  なのですが
この曲は
作詞・作曲・編曲:片岡嗣実  です。

物悲しいメロディと歌詞の寂しげな曲です。

私のイメージは、世界の存在に絶望して消えていく少年のことを歌った歌です。
絶望を抱えてすべてを捨て去って水の精に変わっていく…でもどこかで救いを求める…希望や信じる心はまだ捨てきれていない…
そんな悲しい半魚人に送る歌。
完全に絶望して壊れた人よりも、その手前の方が苦しさや悲しさが強いと思います。
それは『もしも叶うならば 祈りをください たった一つ ぼくのために』の部分に現れていると思います。

歌詞に『少女はうたうようなハモニカの調べにのせてさよならをくれた』という一節がありますが、
この曲そのものが、悲しい存在である半魚人に送る、少女の祈りのように聴こえます。

そうそう、歌詞では半魚人は海へ帰るのですが、ふじのマナミさんのイメージは沼へ帰るイメージだそうです。
2004/06/19

ナミダ
個人的にぱきコレの中で一番好きな曲です。曲調や歌詞が切なくて素敵です。
ごめんねと言いたいけれど、なかなか言いえない…『今からでも遅くないと信じたいから』 『ごめんねが言えるわたしに帰りたいの ひび割れた空は広すぎるけど』に、その気持ちが強く現れていると思います。
とても大切に想ってるゆえ、過剰にな程に自分のしてきたことを反省して、過剰に恐れているように思います。
でも、その想いが澄んでいて美しい…この曲の一番素敵なところだと思います。

曲調は、しっとりとした感じ。少しアジアな感じもします。そして物悲しい。
シンプルで物悲しい曲調が、歌を引き立たせています。
ちなみにぱきスタのぱきやでパーキッツ製作のMIDIを聞くことができます。とても素敵な曲なのでオススメです。

追記 ぱきスタ改装によってぱきやは消えてしまいました。

Tiny Love
Tiny Love…ちっぽけな恋って意味ですね。
歌詞からは、気弱な恋する女の子が思い浮かびます。

歌詞の中には結果はなく、今からこうする、こうしたいとうような内容のばかりで、実際に実行する勇気がないように思えます。
繰り返される「わたしのこと好きかなぁ?」や、「○○するとき」などの歌詞。気弱な心を表していると思います。

「かさねた別れやつまづきさえも、あなたにめぐり合うためのステップだと信じている」くらい好きなのに、
それでもあえて「Tiny Love」と言うのは、弱気な心を打ち負かせないからそういってるのだと思います。
「どうしようもなく好きならばもっとがんばれるはず。できないのは(そこまで)好きではない(謙遜的な意味合いもあると思いますけど)」
そう思っているから「Tiny Love」と言っているのだと思います。

この曲の主人公は本当は「あなた」のことが大好きだけど、行動を起こせないから「Tiny Love」と言っているのだと思います。
好きな人に対して行動を起こすときは、拒絶の不安もあるからなかなか行動に移せないと思います。
けど、勇気が持てなくて、「行動が起こせないことを気持ちが足りないからと、」自分を追い詰めてしまっているように思います。

はかなくて切ない雰囲気の曲ですが、ドラムの音も副旋律のメロディもわりと強いです。
アルバム「半魚人」の曲は、曲がシンプルなものが多いですが、「それから」と「Tiny Love」は他の曲とは違って、ポップな(だけど切ない)雰囲気です。
2004/08/10

ころ ころ ころり
すごくシンプルな曲です。ピアノとボーカルのみで構成されていて、曲の長さも1:30ほどです。
そして素朴な歌詞で、好きな気持ちを歌っています。
シンプルな曲ですが、人を好きな気持ちってすごくシンプルだと思います。
どんなに説明しようとしても、やっぱり好きという気持ちは好きとしか言いようがないと思います。
このシンプルな構成も、そういう気持ちを表していると思います。
聴いていると心がふんわり温かくなってきます。
2004/06/06

ムーヴィン アウト
Movin' out…移動する、引越し、場所を変えるなどの意味を持つ言葉です。
歌詞からのイメージで言うと「引越し」が一番近いかもしれません。

ギターがメインのシンプルな楽曲。その分ボーカルの透明感のある声が引き立っています。
この曲は歌詞に重みがあって、すごく心に響きます。

心に響くというか、本当はわかっているのに、いつも見ようとしない現実を突きつけられるような感じ…
この曲からは、普段見つめようとしていないけど、それをやめて変わろうとする意思が感じられます。
そういうことって普段他の人からはっきりと言われると嫌なのに、この曲なら素直に考えてみようって気になれます。
でも…やっぱり初めて聞いたときはつらかったです。半魚人に収録されているほかの曲も。
そのときは、自分ががんばらないせいでどうしようもない状況にいて、それでも変わろうとしていなかったからかな…

曲の自分なりの解釈を書いておきます。
『あの町・・伝えて』 普通に考えて風じゃ伝わらないですよね。だから、(心の片隅では伝わって欲しいとも思っていると思うけど)伝わらないと思いながら、気持ちを吐き出しているんだと思います。
そしてその後続く歌詞は、わかっているのに逃げてやらないないこと、目をそらしていること、その結果何を手にしたんだろう(大切なものを捨ててきただけ)というような内容(かなり抽象的に書いているので、実際に聴いてください)
その後再び『あの町・・伝えて』 ここは微妙に違うけど最初と同じフレーズです。が、次が違います。
『強がりは・・るよと』 自ら「強がり」と言っているくらいに、弱い、もろい人だとうかがえます。
ここに至るまでの歌詞も、逃げ続けてきた弱い人(でもそれをやめようとしているみたいだけど)「無理」をしながら暮らしているけど心配しないで、と言うことで逆に助けを求めているような意味だと思います。
もっとも風に乗って言葉が届くわけないから、その人に言いたいわけではないでしょうけど…言いたくないけど言いたい心境だと思います。
『かわら・・くよと』 ほぼ同じ内容を2回繰り返すことで強調されています。
強がりながら(無理をしながら)暮らしてきたけど、これからも変わらずに(無理をして)暮らして行くよ、と…全編通して共感できる歌詞です。
2004/08/10

水中家族のテーマ
この曲はパーキッツのCDデビュー曲です。「個性的な女性ヴォーカルユニットばかりをあつめたコンピレーション盤」だったんですが、この曲は個性的過ぎるくらいです(笑
当時、パーキッツの中でブームだった「1960年代の架空のアニメ(orドラマ)の主題歌」というコンセプトです。
海洋冒険物のイメージなので、さまざまな冒険を連想させるものが次々に展開されていきます。
そこまで長い曲ではないにもかかわらず次々に展開されるので、水中家族の冒険の世界に引き込まれます(そんなアニメはありませんけど(笑))
『まだ見ぬ光の国』 『なつかしいふるさと』にたどり着くるまで僕らのたびは続くよ。『水の鏡で満ちる夢照らすよ』
など、歌詞から伝わってくるように希望に満ちた曲です。

曲調や音は、水中家族のテーマだけあって、水を連想させます。
深い水の底を連想させる音や、水のように優雅でなだらかなメロディや、潜水艦の信号のような音など。
全体的に明るく、まさにオープニングにぴったりな曲です

ちなみに、
当時パーキッツの中でブームだった「○○家族のテーマ」には「空中家族のテーマ」や「油田家族のテーマ」などがあります。ただし、未発表曲。(空中家族のテーマは「Sky love」のことだと聞いたことがあるけれど、はっきりしたことは分かりません…)
それから、パーキッツは実際にあるアニメ「原始家族 フリントストーンズ」「宇宙家族 ジェットソンズ」に楽曲を提供しています。○○家族は水中家族だけじゃないんですよ。


恋のシャレード
ポップンミュージックに初めて収録されたパーキッツの曲。
歌詞もメロディもアニメの主題歌ような、ベタベタなノリのルンバ。
シャレード(charade)というのは、ジェスチャーゲームのようなもの、転じて謎解きというような意味もあるようで、この曲に関しては「謎解き」という意味です。

届かない恋を嘆く少女の歌で、歌詞や声の質からかなり年齢の低い(小学生くらい)の女の子をイメージします。 というより古い魔女っ子アニメに出てきそうな女の子をイメージしますが、それはポップンミュージックにおける担当キャラのせいかもしれませんw
好きな男の子が他の女の子のことをを好きだと知って、悲しみに暮れる少女の歌です。
想いは届かない、願いは叶わない…ああ神様はなんてイジワル…といった感じの、女の子いじらしい様子がこの曲の醍醐味だと思います。

間奏部分のキーボードの演奏がすさまじいのですが、ライブでも完全に演奏をこなす片岡嗣実さんのキーボードさばきもすごいです!
2004/07/17

リキッドメロディpop'n music ARTIST COLLECTION パーキッツ
ハミングバードパーキィ・サークルシュガー・シュガー
パラボラその他

hummingbird
Filament Circus
ポップンミュージック9に提供された曲。基本的にポップンミュージックに提供するときは、フルサイズを渡して短く編集するのですが、
この曲はポップンミュージックに収録された時点ではその分だけしか作っておらず、hummingbirdに収録するにあたってロングバージョンに作りなおしています。かなりの難産だったそうです。

ショートバージョンとロングバージョンでは細かい部分がいろいろと違います。
ショートバージョンの方はあまり好きではないので、hummingbirdでは期待していなかったのですが、予想に反してよかったです。
特に違うのはふじのマナミさんの歌い方。ショートバージョンは淡々と歌っている感じですが、ロングバージョンは声の伸び方とかが好きです。
歌詞もショートとロングではイメージがかなり違います。歌詞自体は変わらないんですけどね。
ショートの部分だけだと「人生はサーカス、失敗したらロープから落ちて大怪我したりするかもしれないけど、それでも人生のshowは終わらない。」といった感じのテーマだと思うんですけど、
2番からは恋愛や人とのつながりを描いた内容の歌詞だと思います。

早いリズムでめまぐるしく変わるメロディ、楽しく心が弾むようなメロディはサーカスのような楽しさが表現されています。
メルヘンな雰囲気なのですが、ダークさを秘めているメロディと歌詞はまさにパーキッツならではです。
不思議な楽しさのある楽曲です。
2004/07/17

Loveletter
夜遅くに起き出して、大好きな女の子を想いながらラブレターを書く男の子。
そんな男の子を夜は静かに優しく見守っている…

がんばって想いをつづり、うまく言葉にできなくて何度も何度も書き直す男の子。
やっと書きあがった手紙も、次の日の朝冷静に読み返すと恥ずかしすぎてやっぱり渡せない…
でも気分だけは盛り上がっていて、出してもいないラブレターの返事を待っている。
そんな甘酸っぱい恋を描いた優しい歌です。
この曲を聞くと純粋な気持ちになれます。

ムードたっぷりな素敵な曲です。
この曲は、アニメ「ボンバーマンジェッターズ」のエンディングテーマにも使われていました。

Whisper Sweet Nothing
パーキッツの曲の中でも特に大人の雰囲気の曲。
でも、こういう曲って歌詞のつながり方やタイミングとかが重要だから、要約して歌詞について語ったりはできないです…
前回ムーヴィンアウトのことを書いたときも、結局歌詞についてあまり書けませんでした…

あなたといつまで共にいられるのだろう?
いつまでも一緒に居たい…
…永遠なんて存在しない現世で、いつまでいられるかわからないけど…

要約するとそんな感じかな…
いつまでも一緒にいることはできないというような否定的ニュアンスの方が強いです。

片岡嗣実さんの曲も絶妙で、自然とすごく浸ってしまいます。
いつもそうですけど、片岡嗣実さんの曲って歌詞とかアニメ向け(ぶ〜りんとか)とか、コンセプトにすごく合っているんですよね。
そのあたりにセンスを感じます。
2004/08/14

甘い生活
とてもジャジーで大人の魅力を感じさせるこの曲。パーキッツの中で特に異色と言えるでしょう。
ジャズは片岡嗣実さんとしては異色ではないかもしれませんが、驚くのはその歌詞。
『満足したいの もっと もっと』『心の裏では あなただって 欲しい、欲しいくせに』
など、曲とあいまって妖艶な魅力があります。
曲を聞く前にタイトルだけ見たときは、「優しい日々」みたいな印象を受けたんですけど、曲を聞いてすごく衝撃を受けました。
今までのパーキッツのどんな曲も、「甘い生活」のような曲はありません(少なくとも知りません)
以前インタビューでふじのマナミさんが「常にいい意味で裏切っていきたい」とおっしゃっていた、まさにそのとおりのことだと思います。
(いい意味で)裏切ってくれました!

…と思っていたのですが、ラジオ番組「祥子のチョット・CHAT・CHAT」に出演した中でのふじのマナミさんの説明によると、
「片岡嗣実さんのジャジーな大人っぽい曲に、お馬鹿な歌詞を乗っけてみた。内容は“お菓子を食べよう”」とのことです。

またもややられました!w
ここまで予想を(いい意味で)裏切ってくれるとは!

というわけで、衝撃の連続の曲でした。
「お菓子を食べよう」というテーマだといわれると、確かにそういう歌詞なんですよねー。
でもホントにそうなのだろうか…?w

なお、歌詞カードにないスキャット部分の歌詞は「ティラパ・ティア・パル・ティ・リア」だそうです。
以前片岡嗣実さんがパーキッツ公式サイトの掲示板にて質問に答えていました。

さよならをおしえて
田村ゆかりさんへ提供した曲のセルフカバーバージョン。
ちなみに田村ゆかりさんのバージョンとはキーが違い、曲全体も少し違います。
ふじのマナミさんの歌の方が大人っぽい雰囲気です。もともと曲自体、子供っぽさを出した大人っぽい曲ですけどね(わかりにくい言い回しですみません…)

別れの不安を忘れさせて、ずっと私を見て、私を好きでいて…というような内容の歌詞です。
2004/08/14

チェイス!チェイス!チェイス!
ポップンミュージック8のために書き下ろされた曲です。
CDへの収録はポップンミュージックサントラの方が先です。
ポップンのショートバージョンとは歌い方もメロディも結構違います。
ちなみにポップンサントラのロングとhumming birdでは少し違うそうです。
私には違いがわかりませんでしたが(汗

Chase・チェイスは、英語で「追いかける」などの意味です。カーチェイスとか言いますよね。
曲がすごくアップテンポでチェイスという言葉のスピード感が出てます。
ノリノリで盛り上がる曲です。
ちなみにライブでは最後の「じゃん(音)」にあわせて「Chase!」と掛け声が入ります。

歌詞に関して一言で言うと、男の子が女の子を追いかけてる歌ですw
なにがあってもあきらめない。キミのことが好き!キミじゃないとダメなんだ!
という内容の歌ですが、すごく消極的な感じがしますw
曲もかわいらしい音が多くて、子供っぽさを感じます。
「キミ」や「追いつくかナ」などの表記や、歌詞の雰囲気全体も子供っぽい感じです。
ちなみにイントロのピコピコ音(?)は、口笛の音らしいです(ぱきボードの片岡嗣実さん情報)

ストーカーっぽいっていう意見もあったりしますが、純粋になだけなだと思いますよw
思わず応援したくなりますw そして、自分もあきらめずにがんばろうって気持ちになります。
2004/06/19

Giraffe
作詞・編曲:片岡嗣実  作曲:ふじのマナミ という、いつもと少し違う組み合わせの曲です。
「オイルの焦げる匂い」「スチームがたちこめる」など、曲全体の世界観もふじのマナミさんの作詞とはかなり違う雰囲気があります。
ギターがメインのシンプルな寂しい曲です。

港町で、仲間が帰ってくるのをいつまでも待ち続ける「ジラフ」のことを歌っている歌です。
ジラフの仲間も船も、水底に沈み帰ってくることはない。そして、ジラフもそのことを知っている…
それでも、嵐が来ようと太陽が照り付けようとも、毎日旗を振り続けるジラフ…

Giraffeとはキリンという意味で、首を長くしていつまでも待つからジラフです。
待ち続けるジラフを思い浮かべると心が震えます。
どの部分の歌詞がいいとかは書ききれないので割愛…全部いいです。

以下私的この曲のイメージ
私的には一人で待ち続けるジラフは人間ではないイメージです。
歌詞がカタカナの部分もあるし、何があっても待ち続ける姿は、主人が帰ってくるのを待つ動物とか…
あるいはどんな天候でも待ち続け、きっとこれからも何年でも待ち続けそうな雰囲気がするので機械人形とかゴーレムのようなイメージ。
あと、曲から荒野をイメージしてしまいます。(←歌詞とまったく食い違ってます)
どうも私は静かな感じのギターの曲を聴くとファンタジー系を連想してしまうようです。
2004/08/14

うぐいす
この曲はhummingbirdの中で一番好きな曲です!曲はシンプルで、ボーカルが個性的な、いかにもパーキッツな曲です!
ちなみに、この曲がCDに収録されたのは、2003年に発売の『hummingbrad』が一番新しいのですが、1999年以前に既に作られていた曲のようです。なので、曲の雰囲気が昔のパーキッツっぽい感じなのかな?
歌詞は…うまく説明できないです…なんとも説明に困る歌詞…
たいようのたねとは違って、言葉の意味は分かりやすいんだけれど、つながりがなんとも不思議…そして、独特なボーカルで不思議な世界に引き込まれます。
でも、歌詞も好きです。
やはりこの曲の注目はふじのマナミさんのボーカルだと思います。この曲の歌声、すごく好きです!(好き嫌いが分かれそうな気もしますw)
この曲は歌い方がかなり独特です。特に高音部がとか、声の伸ばし方が。曲もふじのマナミさんボーカルの魅力が引き出すようなメロディだと思います。
それに、曲自体もシンプルなのでなおさらボーカルが目立ちます。

曲調は軽快で、『うぐいす』というタイトルだけあって春っぽい雰囲気です。
うーん…この曲はすごく好きなのに説明が難しい……百聞は一聴にしかず(笑
ぜひとも聞いてほしい曲です!

家庭用ポップン9に収録されているバージョンは…
あんなにもひどく仕上がるとは…
ぜひともフルサイズで聞いてもらいたいです。

カナリアの涙
失恋した少年の断ち切れない想いを歌った歌です。恋のシャレードの男の子バージョン?
イントロから大げさでベタベタな古くさいアニメのような曲(ほめ言葉ですw)で、歌詞はキザな感じ。だけど声が子供っぽくて、背伸びをしている男の子のような印象を受けます。
歌詞も歌い方も情熱的ですごく好きです。そして曲も派手でカッコよくて好きです。

頭ではもうダメとわかっていても、想いを断ち切ることはたやすくないですよね。
この曲の主人公もダメとわかっているのに、それでも未練たらたらに歌っている感じがします。
もうダメだと自分でも思っている…それならばあきらめるのが理性というか計算というか…頭で考える答えですよね。
でも、それができないのは、そういう常識とか打算とか理性とかを超える強い想いがあるからです。
それほどまでに強く想う気持ち…それがこの曲の魅力だと思います。
最初にも書いたとおり、曲もすごく好きなんですけどねw
2004/07/03

「pop'n music Artist Collection 新谷さなえ」に提供するために書き下ろした曲、のセルフカバーバージョン。
歌詞の雰囲気がいつもと少し違うような気がします。

何も変わってない街並み…でも『君』だけはいない。
それを思うと急に寂しくなったり…そんな気持ちを歌っています。

『ほんのちょっとずつ・・遠い君に逢いたい』の部分が好きです。
失敗や苦しい思いを乗り越えて成長していくんだなって思います。

私としては、Sanaさんの方よりもふじのマナミさんのボーカルの方が大人っぽく感じます。
ふじのマナミさんのボーカルを聴く前は、ふじのマナミさんのほうが子供っぽいだろうなと予想していたんですけどねw
Sanaさんバージョンは『君』に対しての思いを切実に歌っているようで、君がいなくて少し不安定な状態の10代の女の子をイメージしますが、
ふじのマナミさんのほうは『君』にそんなに依存しなくても、別れを受け止めるだけの心の余裕を持っている(精神的に成熟している)ように感じます。

もっとも、人によって感じ方は違うかもしれません。他の人に聞いたらSanaさんの方が大人っぽいという意見もありました。
まあ実際に聴き比べてみるのが一番でしょうねw
2004/07/17

Skylove
ハミングバードに収録されている曲だけど、実はかなり古い曲。
1999年4月21日のライブでスカイラブという曲を歌っています。(私は聞いたことないので本当に同じかどうかわかりませんが、多分同じ曲でしょう)
THEDOGの22週目で放送されたこともあり、THEDOG公式サイトでも一部聞くことができます(音は悪いですけど)。

「空中家族のテーマ」をイメージして作られたそうです。パーキッツを知らない人にこの曲を聴かせたとき「アニメの曲?」って聞いてきました。
作者の意図したとおりですね。

空を飛びまわるような爽快感のある曲で、そんなイメージをかきたてるような音やメロディが特徴的です。
曲も歌詞もすごく前向き。アニメのOPっぽい感じがします。
ふじのマナミさんのボーカルは、少年や少女のようなイメージで、こういう曲にぴったりだと思います。
2004/07/03

Ping×Pong×Dash
パーキッツの曲の中でもかなり人気のPing×Pong×Dashです。
ポップンミュージック10にも収録されています。

チェイス!チェイス!チェイス!になんとなく雰囲気が似ています。歌詞も男の子と女の子の立場が逆な感じです。
テンポがすごく速くて、にぎやかでノリのいい曲だけど、歌詞はチェイス以上に切ないです。
ポップンミュージックで聴いていましたが、その後CDでフルサイズで歌詞も見ながら聴いたときは泣きそうでした。

ところで私のサイトに「Ping×Pong×Dash 歌詞」で検索してきている人がいて、同じページに「意訳」をしているサイトがあったので見てみたのですが、私の思っているものとかなり違いました。
というわけで私の解釈を書いてみます。
原曲を知らない人や自分のイメージを崩されたくない人は見ないほうがいいかも。

『怖がり・・たがり』 怖がりだけど楽しいことならなんでもするよ、という意味の比喩だと思います。
『片目あけた・・スリーパー』 飛び回るといっても夢の中程度。最初と打って変わって臆病さが伺えます。
『冬眠中・・遊ぶわ』 現実世界ではなく夢の中で遊ぶ。さっきと同じく最初の歌詞との対比がでています。
『唐突に・・開いたら』 歌詞のとおりですね。ただ、さっきまでは夢の話だったけど、急に現実の話に変わることで、チャイムの唐突さが際立っています。
『Ping・・はだしのまま』 ここも歌詞のとおりでいいと思います。ちょっと解釈を加えますがピンポンダッシュをしたのは女の子が好きな男の子だろうと思っています。男の子のことを好きなのに、相手はいじわる…あまつさえ遠くで(あざけって)笑っているなんて悲しい。
『空が・・mind』 歌詞のとおり。『ついてけない』とか、かなり悲しいです…応援したくなります。
『凹み・・スリーパー』 ここも一番の歌詞と同じく大きなことを言って、直後にそれほどでもない、虚勢だという印象を受けます。
『コイゴコロ毛布にくるむ』のは恋心を知られないように隠しているのと、心が傷つかないように毛布にくるんでいる(心に防壁を作っている)という二つの意味だと思います。 簡単につぶれてしまいそうな繊細な心の持ち主だということが伺えます。 しかも、直前に『空が眩しい。ついてけない。』といっているので心配になります。
『ちょっと・・巻き戻し中』 さらにつらい言葉も投げつけられていたことがわかります…それなのに好きな人の声を頭の中で再生するほど好きなんだろうということが伺えます。でも、畳み掛けるように続いた悲しい出来事にくじけてしまわないか心配です。
『足りない・・行こう』 きっとくじける寸前だったんだろうと思うけど、勇気を出して「好き」っていいに行く決心を固めたんですね。
『Ping・・いたのにね』 せっかく勇気を出したのにやっぱり報われない…
『風が・・love』 1番は『泣かないで』だったのに2番は『泣いてるの?』になってます…深くに落ち込んでいることでしょう…『風が優しい。』の部分でせめて風でもいいから慰めてあげて!って思います。
『ゆすっても・・起きてるの』 ここの部分のメロディは今までよりもいっそう物悲しい雰囲気です。しかも深く落ち込んでしまってしかもこの歌詞…さらに『起きてるの』という方が、完全に落ち込んでどうしようもない状態よりももっと切ない感じがします(私の好きなシチュエーションですw)
『唐突に・・開いたら』 そんなとき唐突に響くチャイムの音。その結果は?!
というところで短いドラムが入ります。ここで焦らすことにより期待と不安が高まります。
『Ping・・mind』 結局報われないまま終わりますが、『でも泣かないで』そして『負けないで』と繰り返されているので、ちょっと立ち直って前向きな気持ちを持ったことが伺えます。
切ないけど前向きな終わり方ですごくいいと思います。
2004/07/03


リキッドメロディpop'n music ARTIST COLLECTION パーキッツ
ハミングバードパーキィ・サークルシュガー・シュガー
パラボラその他

パーキィ・サークル
恋する東京
ポップンミュージック12いろは提供曲。
初めて聴いて10数秒で、すごく好きな曲になると確信しました。
そして歌い出しで鳥肌が立ち、2番の中ごろには泣いていました。

楽しさと寂しさを併せ持っている、ちょっとノスタルジックな気分になる曲。
大正とか昭和のの日本や、アジア(東の端っこの方)のちょっと古い時代を感じさせる曲で、「優しい日々」に雰囲気が似ています。

ところでパーキッツの曲って、楽しくてもどこか切なさを隠している曲が多いと思います。
過去の心の痛手を乗り越えたけど・・ふと思い出してしまう・・・でも「大丈夫!」って無理をして、
それでも隠し・・てるはずなのに・・あふれてしまう・・・

何もかもが希望に満ちた子供ではなく、もうつらい現実を知ってしまっている。 けれどもすべてを割り切ってしまうほど大人でもない。
うまく言い表せないけど、そんな気持ちが見え隠れする歌詞、そして曲・・・
私のパーキッツに対するイメージはそんな感じです。

この曲もそんな憂鬱な気持ちが見え隠れする曲です。(って歌詞パクってるw
「過日の・・空」や「わた雲・・道」などでは過去を振り返り、直後の「泣きながら・・」以降の歌詞は、過去を振り返るのをやめて過去に別れを告げている感じがします。
優しい日々も過去を振り返り「もういかなくちゃ」「さよなら」と別れを告げている曲なので、イメージがかなり近いです。曲も雰囲気が似ています。
前半歌詞の「忘れ物に・・見え隠れ」の部分は、なんてことなさそうな日常の風景から過去のちょっと切ない思い出へシフトしていて、うぐいすの歌詞の展開を感じます。

ところで歌詞といえば、ひときわ目を引くのは「Suica」だと思います。
曲は全体を通して昔風なのに、「Suica」という部分だけ現代風で、妙な違和感を感じると思います。
しかし、私はこう思います。

恋する東京は曲全体が昔風ということで、大時代的な様式美とでも言うような感慨を抱くかもしれません。
大正ロマンとかそんな感じ。
だから、感動を覚えたとしても、そういう古きよき時代に対しての感慨だ、と思ってしまうかもしれません。

でも、時代が変わっても変わらない、人の本質とでもいうような心があると思うのですよ。
この曲は、どの時代でも変わらない、人の心の本質を歌っていると思います。
だからこそ心に響く。
曲調は昔っぽいけど、歌詞の内容は現代にも(過去にも)取れるものだと最初から思っていました。

他の人とチャットしているときに「昔風なノリなのに、現代物(Suica)が出て来る辺りのセンスが気になったりとか(笑)。」といわれたときにふと思いました。
時代に関係なく心に響くこの歌にとって、過去も現代も関係ない。
「Suica」は、そのことを際出させているんじゃないかな、って思います。
2004/11/17

フローズン・ハート
2002年、THEDOGで放送されたことのある曲。実はものすごく古い曲で、パーキッツのCDが出ていなかった頃、富士通のキャンペーンに送って大賞を取ったとか。すみません、どこで仕入れた方法なのか忘れたので消しました(2008/1/21)
そんなわけでそんな昔のパーキッツを感じる曲です。

でも、歌詞は今までにないような内容で、かなり意外なものでした。
まず最初にタイトルを見たとき、Stand by Youのようにそっと相手に寄り添うような歌だと思ったのですが、イントロから違いました。
いきなり「Let's GO!」とか掛け声入ってるし、曲はジャズとかスウィングっぽい感じ?
歌詞も、ふじのマナミさんにしては珍しく、大胆で過激な歌詞・・・といっても元が元ですからそこまでのものでもないですがw
『ためらいを ぬぎすてて 抱きしめて』など、パーキッツの曲の中では一番直接的な表現で過激な歌詞ではないかと思います。
(ちなみに甘い生活は(表向きは)お菓子の歌だと認識してるので過激ではないですw)

でも、ただ過激なんじゃなくて、ためらいや戸惑いも内包していると思います。
歌い方もそうですけど、背伸びをしている少女のイメージが強いです。
『背中の羽が・・・おんなじよ』の部分が象徴的だと思います。
大人ではなく、背伸びをしている子ども。そして、ためらいや不安な気持ちもその部分に出ていると思います。

曲はジャズ色とか80年代っぽさとかが強い、片岡嗣実さんらしい曲です。
間奏部分のサックスやドラムがカッコいいです。
2005/1/7

Polaris
2005年から願い流星のエンディングとして流れる予定のPolaris。
Polarisとは英語で、北極星という意味です。

トランス系で、パーキッツとしてはかなり異色の曲だと思います。
曲はトランスということで現代的だと思うけど、歌詞の方は昔のアニメっぽい感じもします。

負けない心は強くて、すがる気持ちは弱いようなイメージもありますが、
どちらも信じる気持ちのエネルギーは変わらないと思います。

『すくんでる僕を 照らしてよ Polaris』『負けない力をください』
この曲は、くじけそうな状況でどうにか信じてがんばろうとする気持ちを歌っていると思います。
「すがる気持ち」の方が近いかもしれません。
でも、「すがる」のは、決して弱い心ではないと思います。

つらいときでも負けない信じる心、
負けそうなときに何かにすがろうとする気持ち。
違うように見えますが、何かを心の支えにしているということは同じだと思います。
信じる負けない心や強い信念は、もともと持っている心が強いと思うけど、
今にもくじけそうな状況で何かにすがっている、それを信じようとする気持ち、祈りのようなそのエネルギーは、くじけない心よりも強いのではないかと思います。

くじけない強い心=まだ少し余裕がある状況 もう少し何かがあっても大丈夫
今にもくじけそう=もう余裕がなくて、大きい力がなければくじけてしまう

その状況で何かを信じようとするエネルギーというのは、良くも悪くもくじけそうな状況のときのほうが強いのではないかと思います。

そして「ただ信じる」。それだけに純化された想いというのは美しいと思います。
2005/1/7

ロワゾ・ブルゥ
ロワゾ・ブルゥ・・・フランス語で青い鳥という意味です。
この曲や他の曲の歌詞にもフランス語が出てくるところを見ると、ふじのマナミさんはフランス語ができるのでしょうか?

静かな雰囲気の曲でウィスパーボイスな歌い方。 詩的な歌詞が独特な世界観を出している曲だと思います。

こういう曲をコメントするのってすごく苦手なので、感じたことを書こうと思います。 どこにいるのかもわからず手が届かない青い鳥…そんな途方もないものを探している
なんの取っ掛かりもつかめず状況が好転しない閉塞感と絶望感…
深く沈みこむような曲に、儚さを漂わせるウィスパーボイス。

聞いてると気分が沈む…というか、落ち込んでるときに、もっと沈みたいときとかに聞きたい感じかな。
2005/1/7

さよならサンクチュアリ
この曲はポップンミュージック11に収録されていますので、聞いた人も多いと思います。
いろいろなものを捨て、新しい場所へ旅立つ心境を歌っています。
不安と希望が入り混じった冒険の幕開けを感じさせます。
その曲調は○○家族のテーマ的な雰囲気です。
曲は大海原を思い起こさせるし、歌詞も旅立ちですし、いうなれば海洋家族のテーマ?(笑)

でも、どちらかと言うと直接的な旅立ちではなく精神的な意味で、新天地へ赴く人へ送るメッセージソングだと思います。
学校や会社など、今までのなれた環境からまったく新しい場所に出て行く… 『心地よく時を止め 僕をかくまう この場所から さよなら』の部分は、 精神的に甘えて来たいままでの場所を抜け出し、一人でがんばる決意を感じます。
2004/05/17

つめのかたち(string quartet version)
つめのかたちのstring quartetバージョン。
訳すと弦楽四重奏バージョンです。

原曲はピアノがメインで芯の通った音の印象ですが、ストリングスの方はふわーっとやわらかく包み込むような印象を受けます。
もともと歌詞もメロディもものすごくあたたかくて優しい印象なので、このアレンジは合ってると思います。

メロディは原曲とあんまり変わらないし、歌詞も同じなので、特にこれ以上書くことはないですw
2005/1/7

レイニーデイ・ピンク
恋をしてるときのちょっとした嬉しさと切なさを歌った、パーキッツらしい世界観の曲です。
ちょっとした瞬間を切り取った、ふじのマナミさんの着眼点にセンスを感じます。

片思いの人と一緒にいることができたけど、もう帰ってしまうとき・・・そんな時の「このまま時間が止まってしまえば・・・」そんな気持ちを歌っている歌です。
前半はテンポよく歌詞が展開していくけど、サビでは瞬間にスポットをあてて歌っています。
その展開の仕方は、「このまま時が止まって欲しい」という願い通り、そこで時が止まったような印象を受けました。

曲はちょっとアジアチックで、音色は幻想的な感じがします。
幻想的な音色は、「もしこうだったら・・・」という幻想を歌っている歌詞とあっていると思います。
2005/1/7

らびゅ らびゅ
「わがまま☆フェアリーミルモでポン!わんだほう」のOPに提供されたこの曲。TVで聴いたことがある人もいると思います。
TV番組のオープニングに持ってくるだけあって、一度聞くと頭から離れなくなります(笑)OP用に作った3曲のうち「はっちゃけ切った曲にしよう!」というコンセプトのとおり、すごくはっちゃけています。
でもとにかく楽しいのではなく、報われない恋する女の子の歌です。うまく行かなくても、いつか夢をかなえるという意気込みを感じます。

曲調はアジアな雰囲気がします。日本とか中国とか…よくわからないけどアジアの東の方?
アップテンポな上に「ハイ!」って掛け声が入ってたりして、まさに『踊り出しそうなリズムで(ハイ!)』です(笑)
(古い)アニメ的な雰囲気を持っているのはさすがパーキッツだなと思います。 初めてパーキッツとして出すCDに1曲だけ入っているのが、70年代の外国アニメをイメージして作った「水中家族のテーマ」ですし、 とんでぶ〜りんやバンブーベアの主題歌等を手がけているのでアニメソングもお手の物です。

ちなみに「らびゅ らびゅ」は「Love you Love you」をひらがなで書いたものです。
2004/05/09
加筆 2004/05/19

あしたになあれ
「わがまま☆フェアリーミルモでポン!わんだほう」オープニング提供第2弾。
すごく明るくてさわやかな曲で、パーキッツの曲としてはちょっと珍しいかも。
ミルモのオープニングで初めてこの曲を聴いたときはすごく違和感を覚えたほどです。
正直に言うと「明るすぎてパーキッツらしさがない、あんまり好きじゃない曲」だと思いました。

でも、それはフルサイズを聴いて大きく変わりました。
TVでは1番の部分しか流れないのですが、2番以降は歌詞もメロディもちょっと切ない感があります。
特に「さざめく・・・あしたになあれ」の部分の曲の展開は、Ping×Pong×Dashの「ゆすっても・・・Ping×Pong×Dash=」の部分を彷彿とさせます。
不安を抱えながらもポジティブな歌詞、そしてそれをメロディがうまく引き出しています。
曲全体の明るさとしてはHAPPY MUSICが近いかもしれません。
HAPPYなだけじゃないふじのマナミさんの歌詞、片岡嗣実さんの曲が好きです。
2004/11/10

violet
Whisper Sweet Nothing系の、大人の雰囲気を感じさせる幻想的な曲です。
暖かいけど物悲しい幻想的な曲です。

楽しかった思い出も、悲しかった思い出も、すべて過去のことで求めても無駄とわかっている。
それでも少し思い出したりしてしまうけど、自分にとって大きな物を失ったとしても、現実は今までどおり変わりなく過ぎてゆく…
そんなことも心穏やかに受け入れるようになったけれど、ほんの少し憂鬱な気分になるとき…
その憂鬱や悲しいこともすべて包み込んでしまうような大人の包容力を持った歌だと思います。

うう…うまく文章にできてないです…
2005/1/7

TERIYAKI(恋する東京 export version)
恋する東京の英語バージョン。
export versionは、日本語にすると輸出仕様といったところでしょうか。
TERIYAKIというタイトルは坂本九の『上を向いて歩こう』の英語版SUKIYAKIを意識していると思います。

歌は日本語版のほうが好きです。 歌い方自体はあんまり変わらないですけど、単語の発音とかの関係で。
発音が悪いという意味ではなく、単語の音の問題です。
日本語の方がふじのマナミさんの声の良さが出やすいんじゃないかと思います。
曲のアレンジも少し違います。
もともとイントロの長い曲だったのがさらに長くなって、歌い出しは1:05からです。
あと、コーラスの歌詞が変わってるのと、コーラスの場所自体も増えていますので、MAKIさんファンも要チェックです。
そういうあたりはこのバージョンの方が好きです。
2005/1/7

おせっかい天使(エンジェル)
パーキッツの曲には今までなかった、クリスマスソングです。
クリスマスソングということできらきらした音や鈴の音などが入ってます。
アップテンポで気分が弾んできます。

年に1度しかない、クリスマスの日。
「大好きな人と過ごさずにどうするの?!」と、まくし立てる、
タイトルのとおり、おせっかいな天使の歌ですw

クリスマスに一人で家にいるのを見てあきれる天使。そこで『今いちばんにあいたいひとがいるじゃない ほらでかけるよ』と天使がまくし立てます。
サビは特に明るくてとてもポジティブで、聴いてると「がんばろう」って気になります。

2番では、何もできなくてそのまま帰ってしまいそうな状況で、『ここいちばんにうちあけたいこと・・・深呼吸 秒読み開始』と、また天使が現れてアドバイスを…
と、1番と同じ展開に思えますが、深呼吸するのは天使ではなく女の子の方ですよね。
だから、天使が言ってるのではなくて女の子の内側にある心の声なんじゃないかな、と思います。
なぜかそんな気分にさせて、少し勇気がわいてくる、
それこそがクリスマスがかけた一年に一度きりの魔法なのかも。
2005/1/7


リキッドメロディpop'n music ARTIST COLLECTION パーキッツ
ハミングバードパーキィ・サークルシュガー・シュガー
パラボラその他

シュガー・シュガー
シュガー・シュガー
「わがまま☆フェアリーミルモでポン!ちゃあみんぐ」のオープニング提供曲。
ミルモでポンのファンタジックな雰囲気や、少女マンガの少し切ない恋のお話なイメージにぴったりな曲です。
いきなりサビから始まるこの曲は、アニメのオープニングとしてインパクトもあると思います。

曲の全体的な雰囲気は「あしたになあれ」に近いと思います。うきうきしてくるような曲ですけど、ときおり切ない歌詞やメロディが織り込まれていて、甘酸っぱい恋を表現していると思います。
恋をしたら楽しいだけではなく、その気持ちゆえに落ち込んでしまうこともあります。
好きな人がほかの人と楽しそうに話してるのを見て不安になったり嫉妬をしたり…
でも、恋してるときの楽しい気持ち。それがどんなことも甘く溶かしてしまう。
砂糖のように甘い恋の呪文。そんな乙女チックな曲です。

ちなみに歌詞カードに書いてない早口歌詞は、元祖ふじの家の2005年5月分に少しずつ公開されてるのでつなげてみるといいですよ。
2005/11/9

メルト
マキシシングル「シュガー・シュガー」の3曲の中でわたしが一番好きな曲です。
パーキッツの曲の中ではめずらしくハイテンポで、チェイス!チェイス!チェイス!のような雰囲気の曲です。
歌詞の内容も、片思いでうまくいかない様子を歌っていてなんとなく似ていると思います。

私のこの曲の解釈を、細かく書こうと思います。歌詞を確認しながらじゃないと読みにくいと思いますが…
特に気に入ってる曲だけ長くてすみません。

よくばり〜ドロップス』『透きとおってる〜うず巻く』 場所は違いますが、「キミ」に対していろいろな願望を持っているということだと思います。
なないろ〜万華鏡』 いろいろな色、形に変わるのは心のことだと思います。「キミ」に対して常に嘘や偽りなくいたいのと、好きだと思っている気持ちを知ってほしいということだと思います。
あぁ〜とけた』 この直後のつながりから、想いを伝えようとした(言いかけた)のにできなかった。ということだと思います。『雨雲の〜さらわれ』はそれくらいはかないもの、些細なことで伝えるタイミングを失った…いつもすぐに勇気がくじけてしまって伝えられないってことだと思います。
(サビ) 歌と一緒に流れる少しコミカルな伴奏の音が、まるで無理して笑って悲しさを隠しているような感じに聞こえます。好きな人の前では笑顔を見せていたいから、好きな人のため、だと思います。
やっぱり〜くじかれて』 『やっぱり』とか『今日も』と言ってることから、アタック(しようと)する(『言いかけたのに』みたいに実際にするかはともかく)のも、くじかれるのも日常なのを伺わせます。それでもサビはコミカルなメロディなのは好きな人の前では笑っていたいという気持ちがあるように感じます。
こっそり〜(嘘)』 悲しくて思わずつぶやいてしまったのと、そんな否定的なことを言うことで慰めてもらいたかったのもあるのでしょう。
そうだね〜闇の中』 慰めてもらうどころか好きな人から追い討ちかけられて、くじけそうな雰囲気。『ふわり闇の中』の部分もはかなげで寂しげで、直後の間奏も派手なものではなく控えめ。特に1:55付近からぐっと静かになる部分は寂しさ切なさが強く出ていると思います。
(間奏) くじかれて一人きりになって落ち込んだような寂しさが出ていると思います。特に1:55付近は急に音が寂しくなるので、気丈に振舞ってるのに思わず漏れたため息のように感じます。
透きとおってる〜うず巻く』 好きだからキミに対して透き通っていたい…けど、好きだからこそずるしてみたい…どちらも同じ「好き」が出発点なのに相反する二つの気持ちの板ばさみになってしまう…
あぁ〜触れそうなほど』 「いつもうまく伝えられないけど本当はわかってるんでしょ?」という意味が入ってると思います。実際にそうかは関係なく、そうあってほしいという願望も強く出て『わかってるでしょ』なんだと思います。追い詰められて「いい加減わかってよ!」という感じ。普通なら伝えられない自分が悪いのに、そういう思考になっているのも追い詰められているから。曲の雰囲気も手伝ってうわごとのように聞こえるのもそういう少しマトモではない思考状態であるかのようです。
水色の〜とけた』  重ねるくちびるというとくちづけ・・?空(何もないところに)くちびるを重ねようとするしぐさはくちづけをしたいという比喩だと思います。
失敗〜ふりだし』 この部分もいつも失敗しているという内容ですね。『やっぱり〜くじかれて』の部分のようにいつもダメで、いつも無理してるように感じます。
べつに〜踏む』 くじけてつらい状況で、強がって逆のことを言ったのに、前よりもきつい内容で追い討ちをかけられて、『ちくり棘を踏む』と言っているのですが、前は『ふわり闇の中』と抽象的だったのに、かなり限界な感じがします。
(間奏) 「恋のシャレード」や「太陽が見つめてる」のように激しいキーボードがカッコいいです。間奏に入る直前で深く傷ついて落ちこむ(静かになる)のかと思ったら逆でした。「うあぁぁぁ・・!」と暴走してるようなイメージです。
あぁ〜平気になるの』 『待っているのに』を繰り返したりしてて、うわごとのように聞こえます。どんどん精神的に追い詰められてて、どういう結果であれ開放されたいという気持ちが出てるんじゃないかと思います。『どれくらい〜平気になるの』の部分は、いっそのことすべて忘れてしまいたいというようなニュアンスを感じます。それくらい苦しい思いをする程なんだろうと思います。
最初から〜とけた』 高音のコーラスが重なってきて、まるで熱に浮かされるような印象を受けます。そして、『とけた』のあとの音が軽くなるような(抽象的ですみません)印象です。
やっぱり〜(嘘)』 この手前まではかなり危ない状態の印象だったのですが、(この状態自体はあまりよくないですが先ほどまでと比較すると)最初のようにおどけられるくらいに戻ったなという印象を受け、少しだけ安心なのですが…
そうだね〜だけ』 『そうだね』という展開は変わらず、さっきあれほど苦しかったのにまたこのきつい言葉…そして『わらいながら』につながるのですが…
キミ知らぬ〜泣いたの』 好きな人を悲しませたくないから笑おうとする…けどそれでも涙がこぼれてしまう…
すべてが〜とける』 失意の中、絶望して消え去るようなイメージ。(5:17まで)消え入るように終わりますし。…あるいはキミのことを想いながら(『キミ色に』の部分)、壊れてしまえるなら本望と思ったり…そんなイメージが浮かびます。涙で目の前がにじんでしまうのを比喩してるのもあると思います(むしろそれがメインの意味なのかもしれないけど)
5:18から盛り上がって激しいキーボード演奏が続きます。先ほどは失意の中消えるイメージでしたが、今度は対照的に力を感じます…わたしには壊れて暴走してるイメージなんですけどね。でも、悲しみに押しつぶされて消えてしまうよりは、壊れてても生きるほうがいいんじゃないかと思います。
どちらにしても報われないけど、後ろ向きな救いがあると思います。想いの強さゆえに壊れてしまうほど「キミ」のことを好きだとか、その好きなキミの事を想いながら壊れるとか…それほど好きになれるというのは、ある意味幸せなんじゃないかと思います。

最後に。わたしの解釈は、わたしの趣味が強く反映されてると思いますw
2005/11/9

flare
この曲は不思議な印象なのでうまく語ることができません…というのも、相反する二つのイメージが混在してるからです。
好きな人が自分の前から消え去ったという悲しい曲なのに、ドラムが8分のリズムを刻み続けているのは元気な印象を受けます。
また、星とか星座とか暗くて寒い夜を思わせる言葉がちりばめられている一方で、「太陽の風」みたいに明るくて暖かいイメージの言葉もちりばめられています。
相反する要素が混ざり合ってひとつに溶けています。

この曲を聴いていると、赤と黒が混ざったような空のイメージが浮かびます。それが均一ではなく、オーロラがゆれるようにぐにゃりと曲がったりしているような…なんとも不思議な幻想的な情景が浮かびます。
いろんな意味で抽象的で幻想的な曲だと思います。
2005/11/9


リキッドメロディpop'n music ARTIST COLLECTION パーキッツ
ハミングバードパーキィ・サークルシュガー・シュガー
パラボラその他

パラボラ
つぼみ
この曲は、明るさ+せつなさ+アップテンポな、最近のパーキッツらしい曲だと思います。
前奏からAメロ前半までは4拍子でドラムなどが4拍子を刻んでいて、曲自体も明るくて元気な印象です。
けれど、曲だけを聴いてもどこか不安を持っているような含みがあります。
Bメロでさらに切なさも加わって、サビは飛躍するように突き抜ける感じ。
サビも4拍子のリズムが強調されています。


わたしがこの曲を初めて聞いたのはT-Bone presents Playroom 2007のライブでした。
その時点では一度も聞いたことがなく、歌詞も聞き取れませんでした。
でも、
曲だけでも、この曲がただ明るいだけじゃないということは伝わってきました。
歌詞を抜きにどういう曲なのか感じ取った印象は、「一見明るい感じだけど不安も持っていて、それでもがんばって前を見ている」というようなものでした。
そして、実際に歌詞を知ってみると、まさにそんな曲でした。

曲だけでそんな表現をできる片岡嗣実さんはすごいと思いました。
そして、それにぴったりな歌詞を書くふじのマナミさんもすごいです。


さて、歌詞について触れます。
パーキッツの歌詞は、子供と大人の間くらいの、もしくは子供の心をなくしていない大人の曲が多いように思います。
この曲は、思春期の迷いがテーマでしょうか。
「明けない夜はない」に呼応する形で「真夜中の真ん中でこと切れそうなきみ」という比喩が印象的です。

「きみ」は迷いと苦しみのなかで果ててしまいそうな状態。
サビではその「きみ」に、『「ぼく」がいるよ』と呼びかけている。
という構図でしょうかね。

「きみ」と「ぼく」はぜんぜん違う立場じゃなくて、「ぼく」も「きみ」の心がわかる、近い状態にいるように思います。
というのも、2番の前半なんかは「ぼく」視点のようだからです。
また、「その胸で」と「きみ」のことを言っている『なんのためにうまれてきたの?』の部分にしても、曲の中にぐっと切ないニュアンスが入っていて、他人事というよりまるで自分のことであるかのような感じがするからです。


「なんのために生まれてきたのか」なんて、実際生きるか死ぬかの生命の危機とは関係ない状態で、そういう意味で悩みとしてはたいしたことがないのかもしれません。
だけど、本人にとってみればそれこそ生きるか死ぬかの問題で、とても大事な問題です。
そんな追い詰められた状態で、誰かがいるということはかなり大きな救いになると思います。
「きみ」のように、それに気づかなければなんにもならないかもしれませんけどね。

「ぼく」はそのことをわかっているからこそ、「きみ」に「ぼく」がいること、「ただきみが笑っただけで」よろこんでくれるような味方がいることに気づいてほしいんじゃないでしょうか。
それは、「ぼく」にとって、大事な「きみ」がいるということが、「ぼく」にとっても心の大きなよりどころになっていて、だから誰かがいるという強さがわかっているんじゃないでしょうか。
「ぼく」だってまだ答えを見つけてない状態なのに、「きみ」がいるからこんなにも人を思うことができるんだから。


人は誰も不完全な部分があります。
パーキッツの曲は、悩んだりしながらも前向きで力強い部分を持っているから、心に響くんだと思います。
コクという苦味が料理の味に深みを与えるように。
ただ単純にきれいごとやありきたりに前向きなことを並べても、温かさを感じれないんじゃないでしょうか?

迷ったり悩んだりするという人間らしさが、パーキッツの曲にある温かさだと思います。
2008/10/25

セレスタイン
セレスタインは曲としては好きなんですが、どういう曲なのかがあまり理解できてません…
初めて聞いたときにわからない曲でも、自分がいろんな経験をすれば自分なりの受け止め方ができてくると思いますが、今のわたしにはあんまりよくわかりません。

漠然としたイメージでは、大人の童話のような印象です。
静かに奏でられるオルゴールやピアノから始まり、ウィスパーボイスではかなげに歌っています。
声が少し子供っぽくもあり、歌詞からもあなたのほかに、世界さえ見えていないような、危うさのある無知・無垢の子供っぽさが感じられます。

一方で曲はきれいな音や旋律がたくさんあるんですが、どこか暗い雰囲気だったり、重苦しさや凄みを持っていて、独特の世界を作り出しています。
それが最初に書いた、大人の童話というイメージです。
童話って、時代が下るにしたがってどんどん子供向けに作り変えられていますが、もともとは残酷な表現や暗い部分を含んでいたりして、それ自体がダークです。
セレスタインから感じるのはそういうストレートなものじゃなくて、童話のようだけど、深い部分に毒を隠していてそれが表面ににじみ出ているような深さを感じます。
大人だったらそういう部分をもっとはっきりどのようなものなのか感じ取れるんじゃないかと思っています。

あ、毒といっても、別に曲が毒々しいわけでもないんですが、なにかすごいものを感じるんですよ。
うまく言葉にできなくて変な風に伝わってしまいそうですが…


ここまで書いてきたように、さまざまな反する要素が混ざって感じられます。
セレスタインとは、淡青色をした透明の石で、炎の中で赤く燃えます。
歌詞の中にも「くだけた氷に火をともす」とありますね。
氷が赤く燃えるなんて、普通にはない組み合わせなのに幻想的ですよね。
はかなくて妖しい美しさです。
そんなセレスタインのような不思議なはかなさ、妖しさ、美しさを持った曲だというのが今の時点での印象です。
2008/11/4

パラボラ
ちょっとレトロなテクノポップ?Invisible Loverのような系統ですね。
機械的な音、機械的な加工が施された声がたくさん入っていて、レトロな近未来が浮かびます。
とてもキャッチーで、最初にアルバムを通して聞いたときに一番耳に残った曲です。
特にサビの「応答願います」や、「ハロー CQ CQ」の部分は一度聞くと頭から離れないこと請け合いです。

歌詞は恋する乙女の心情を、独特の言い回しやセンスで捕らえています。
ちょっとレトロな未来志向のエレクトロニックな曲にぴったりな雰囲気の歌詞です。
近づいてくる「あなた」の靴音に無意識に聞き耳を立てて判別してしまう様子を『研ぎ澄ます感度で』『受信する』のように機械的な表現にしたり、
気持ちが伝わってほしい様子を無線の電波を送信する表現に例えたり。
携帯電話とか電子メールが普及している今の時代に、あえて無線ってのもレトロでいいですね。


すごく要約してしまうと、「片思いで心が騒いで落ち着かない…だから気にしないようにしてるのに、それでもいつの間にか気にしてる」といった内容の、ちょっと素直じゃない女の子の歌ですね。
『来ないで こっち来ないで』『わたしだけときめいて こんなのってつらいわ』などと、拒絶するような歌詞が出てくるのに、後半にある「明日を待つこの気持ち 少しだけ素敵ね」ってギャップが好きです。
好きとか嫌いで単純に割り切れない、複雑な乙女心の機微が感じ取れます。


ポップでキャッチーなとてもパーキッツらしい曲だと思いますが、こういうテクノ系の曲って今までのパーキッツにはなかった曲だと思います。
しいて言うとInvisible Loverは同じ系統ですが、もともとは片岡嗣実さんが歌うPICKLESの曲でしたし、パーキッツバージョンができたのはその2年も後だったことを考えると、パーキッツの曲として作ったわけではないと思うので、やっぱり例外だと思います。

この曲でまたひとつパーキッツの新しい一面を見せてくれて、
旺盛なチャレンジ精神、サービス精神でいろんなパーキッツの可能性を聞き手に届けて楽しませてくれます。
パラボラに限らずパーキッツのアルバムはいつも、そんな全力投球な姿勢を感じます。
そういうわけだから、パーキッツのアルバムを買って損はありませんよ(笑)
2008/11/8

ピンク
この曲は、パラボラを通して聞いたときに一番気になった曲でした。
パーキッツの曲としては今までにない部類の曲だと思います。
ギターやドラムが目立つロック系の曲で、歌詞も攻撃的な男の子のような印象です。
そして、歌詞のテーマも現実味のある恋愛で、これもパーキッツとしては珍しい気がします。

パーキッツの曲で恋愛ものはいくつもありますが、抽象的だったり、現実味がなかったり、設定があまり特定されていなかったり、気持ちの描写のための現実の描写だったり(最後のはうまく説明できないのですが)。
現実味がないというのは良い意味でなんですけどね。
いいことも悪い事もあるドロドロした現実的な恋愛よりは、歌の中くらい、幻想的なきれいな恋愛でいいと思います。

しかし、ピンクは歌詞にしてもちょっと攻撃的で乱暴だったり、悪い噂を流されたり、シチュエーションがすごく限定されていたりと、今までにないことが盛りだくさんです。

さて、人物像についてですが、一緒に過ごす最後の夏休みというところから、学生であるようですが、年齢まではわかりませんね。
わたしのイメージでは、小学6年生か中学3年生くらいの男の子。
ネットを見てると、中学生や高校生の女の子という意見もあって、男の子だと思い込んでいたわたしには新鮮でした。

性別については乱暴な雰囲気が男の子らしいと思います。
女の子でここまではさすがにないかなと。男であるわたしから見ても乱暴に見えますので。
年齢については、最後の夏というところから、学校の卒業前のイメージ。
卒業して新しい学校に入って離れ離れになってしまうということだと思います。
ただ近所に住んでて違う学校に入るだけなら会おうと思えば会えるので、遠くへの引越しも込みです。
別に卒業しなくても遠くに引っ越すだけでも会えない状況は成立するので卒業手前というのは必須条件ではないですけどね。
だけど、わざわざ最後の夏と言うのは、卒業が絡むから前々から覚悟ができてるからだろうとイメージします。

ところで、わたしはわりとロマンチストで理想主義で現実が見えてないところがあるので、悪い噂を流すとか、そういう汚い駆け引きは嫌だし、乱暴な雰囲気も嫌いです。
だけど、この曲をしっかり聴いたらやっぱりファンタジーな(いい意味で絵空事的な)パーキッツという結論にたどり着きました。

乱暴な雰囲気と何度か書きましたが、綿菓子を食べたり金魚をすくったりなんて、本当に悪い子はしません(笑)
歌声も幼い印象ですし、悪ぶっている男の子でしょうか。
だから小学生くらいかもと思ったんですけどね。
とはいえ曲のテーマから、小学生に似合わない気もします。
中学生だとすると、やっぱりこんなに悪ぶるなら綿菓子を食べたり金魚すくいしたりしない気がします。高校生でも。
(まあ、わたしの主観ですけどね。特に、わたしは初恋がすごく遅かったので、普通とずれててあてにならない気もします。)


というわけで、ちょっと背伸びして悪ぶってる感じの、やっぱりそこまで現実的でない、女の子が書いた曲という風に感じます。
とはいえ、歌詞を書いてる本人の年齢とかのバックグラウンドを考えるとかなり違うんですけど、そう感じさせるんですよね。
曲の中で年齢や性別も飛び越えて、いろいろな世界を見せてくれるパーキッツのすごさだと思います。
特に今回のアルバムはいろいろな世界を見せられて、そのスケールに圧倒されました。

歌詞メインに書いてるのは、わたしに曲を語るための語彙や知識がかけているからです。
曲も歌と合わさって世界を構築していて、そのよさを伝えたいのですが、できなくてすみません。
2008/10/21

フラスコの水
静かだけど温かいピアノの音色に乗せて、しっとりと歌い上げている曲。
初めて聴いたときはフラスコの水がなにを指しているのかわかりませんでした。

何度か聴いてできたイメージは、一言で言うと、心の支えになっていた人を失って後を追いかける曲だというものです。

「橋が見えたら〜ぬかるむ道へ」は、臨死体験をあらわしていると思います。
橋は死後の世界。ぬかるむ道はあまり歩きたくないですけど、それがこの歌の主人公の現実に対するイメージなのでしょう。悲しいことがあって「君」のことを思い出しているから。

「心臓の音がまとわる」というフレーズが何度も繰り返されているけど、「まとわる」には邪魔であるというニュアンスがあると思います。
まくらで押さえるのも、押さえ込んでないものにしたいという気持ちだと思います。

悲しいことがあるとなぐさめてくれていた君に会えなくなって、追いかけた。
「熱冷ましも効かない」というのは、物理的な外傷じゃなくて毒薬を飲んだということでしょうか。

「橋が見えたらもうすぐだよ」の部分は安らぎを感じるのに、「僕は橋を」から急に物悲しくなります。
後を追いかけるほど嫌だった現世に戻るから、君に会えないからどこか戻りたくない気持ちがあるのでしょう。
だけど戻っていく。

それ以来君の顔は浮かばなくなったのは、少し心が強くなったから。
過去との決別をできるようになったのでしょう。この部分は優しい日々に通じる部分があるかも。
寂しいけど決別しないといけないっていう。

この曲は全体的につめのかたちに近いイメージがあります。

ただ、ひとつわからなかったのが、フラスコの水を飲んで橋を渡るのをやめたのは、解毒剤のような描写なのに、「フラスコの中の世界へ」は、死の世界を現しているように感じるので、矛盾が出てしまいます。

そこで、フラスコ→薬と解釈して、治療の果てに逝ってしまったと解釈。
清らなフラスコの水は治療の薬。
それとは別に「夢とうつつの間」があると解釈しました。

ここで気づいたのですが、「夢とうつつの間」は毒薬を飲んだものじゃなくて自然な発熱と解釈するという手もありますね。
これを友達に話したら、友達は本当の発熱じゃなくて、精神的に参っている様子と解釈しているといっていました。
確かにそうするとすごく自然です。

橋を渡るのをやめて、生きる気力も少し取り戻して、だんだん思い出さないでいいくらいになったけど、そうなった自分が少し誇らしくもあり、寂しくもある。
そんな曲だと思います。

ちなみに、個人的な趣味では毒薬を飲むくらい病んでるという描写の方が好きですが(笑)
2008/10/20

ココロノママ
この曲を最初に聞いたときの印象は、応援するような曲なのに同じような他系統の曲に比べると地味だなって思いました・・・(すみません)
同じアルバムで比べてもつぼみのような今ある苦しみと言ったわけじゃなく一歩引いた感じだし、3・2・1→Smile!のように派手なコールが入ってるわけでもない。
テンポもチェイス!チェイス!チェイス!とかみたいにとりたててはやいわけでもないし、なんか見劣りする気がしました。


だけど、今はパラボラの中で特に好きな曲です。聴いているとやる気と元気が出てきます。

第一印象で、派手さがないとか悲痛な感じが少ないとか思いましたけど、この曲はこれでいいと思います。

つぼみのところで触れましたが、つぼみは思春期の中で生きる意味に悩んだりしながらも答えを探そうとしているような印象です。
3・2・1→Smile!にしても、答えをみつけたけど、まだ答えをしっかり捕まえてないい状態・・・「ちょっと無理しても」とかあったり、戻らない過去の安息を振り返ったり、「でっかいピンチ」などの問題がまだ目の前にあったり。
つまり、まだ完全に悩みから抜け出している状態ではなく、ネガティブなことが目立ちます。

それに対してココロノママは、もう生きるための答えを見つけて一段落ついて、あらためて前を見ているという印象です。
地味ではなくて、落ち着いているんですね。
そうやってリセットして考えると、少し地味だと思ったサビもベースが力強く温かく聴こえます。

とはいえ、ただ前向きな言葉を並べただけのありきたりな曲じゃなくて、ひとつずつ乗り越えてここまで来たんだなという背景を感じさせるものがあります。
そういう部分に作り物っぽさのない、説得力があります。
山(過去の困難)を乗り越えて、その丘(成長した自分から見たら、きっともう大きな山ではないはず)から先を見て「さあ次に進むぞ」という印象で、そんな前向きな気持ちになります。


悲しい曲を聴いてどっぷり悲しみにつかったり、ところどころ心にとげが刺さるような共感できる応援もいいですが、この曲の前向きな応援もいいと思います。
それでもとにかく前向きなだけじゃなくて、説得力を持った絶妙なバランスなのはパーキッツだからこそだと思います。
2008/11/17

小夜風
小夜風、人魚、ベルベット ポーはイメージがわきにくいので書きづらいです・・・

小夜風は、愛している人に会えない切なさを歌っています。
フラスコの水は、大事な人が亡くなってしまったので会えないと思いましたが、小夜風はそういうわけではないのに会えない事情があるように思います。
会えば余計つらくなるとか、なにか引き裂く事情があるんでしょう。

逢えばつらいことが起こると思っていても逢いたい。想うほどつらい。
だから逢いたいなんて言わないって決めていたのにそれでも言ってしまうほど。
感情では逢いたい。理性はその気持ちを押さえようと思っている。
愛しているのに、「さよなら」と歌っていて、気持ちだけではどうにもならない大人の恋愛を描いた曲だと感じます。


パーキッツの曲でそういうテーマの曲ってちょっと珍しいように感じます。
とはいえ、曲を聴く自分自身が変わったからそういう受け止め方をするようになっただけの気もしますが。

他の人が恋愛の曲と思った曲でも、自分は友達のことを歌ってる曲だと思ったなんてこともありましたし、この曲でもそういう風に感じる人もいるかと思います。
聴く人、立場・視点、物の見え方感じ方が変わったり、以前はわからなかったものがわかるようになったり。
自分の経験や考え方に影響されて変わっていくと思います。
曲が自分自身を映し出して、自分自身と語り合うきっかけになる・・・そんなのもおもしろいと思います。
2008/11/22

人魚
夏がテーマの恋を歌った曲で、往年のアイドルポップの雰囲気をなんとなく感じます。
といってもそういうのにあんまり詳しいわけでもないんですけどね。

この曲は特に歌詞が好きです。
特に好きなのは『百年後の空の下で時の渦に巻かれ(中略)幻になるの』から
それを受けての『運命の果ても君とならば何も怖くない』のくだり。
歌とかは使い古されたフレーズとかありふれたシチュエーションとかあると思いますけど、この言い回しはすごく独自性があると思います。
わざと陳腐な言い回しをすると(ちょっとニュアンスが変わってしまいますが)「死ぬまで君が好き」とかになると思いますけど、そんな言葉じゃ重みがありませんよね。
そういうどこにでもある言葉じゃなくて、ふじのマナミさんの言葉で思いを込めて作詞したんだなぁって思います。
サビの部分に限らず、人魚を使った比喩とか、歌詞に散らばる言葉がとにかく素敵です。


曲について語るのはどうしても苦手なので歌詞についてだけです。すみません。
2008/11/25

ベルベット ポー
この曲は、好きな人と一緒に過ごす、切ない時間がテーマだと思います。
好きな人と過ごせるって楽しいことかもしれませんが、楽しいからこそ切なさもあります。


一緒にいる間は楽しいけど、別れは寂しくてつらい。
自分は楽しいけれど、相手は楽しんでくれてるかな…?
また会ってくれるかな?

とか、ネガティブな方向で考えると、どうでもいい人といるよりもずっとつらいです。
楽しい時間はあっという間に過ぎるけど、苦しくつらい時間は長く感じます。


曲の構成は、
サビの英語部分、独白のようなラップ(というか"ささやき"らしいです)部分、具体的なやり取りや光景を描写している部分
と、展開していきます。

サビでは夕暮れの時間、別れの時間が迫っている心境を暗示して、
その後のラップであっという間に過ぎた楽しい時間を描き、
帰る手前の描写が一番時間が長いです。

ラップ部分は歌よりも早く歌詞が展開するので、まさに一緒にいてあっという間に過ぎた時間のようです。

恋する乙女の気持ちの揺れ動きを細やかに表現していて、こういう視点がパーキッツらしいと思います。
2008/11/30

3・2・1→Smile!
ポップンミュージック16 PARTY♪に提供された曲です。
アップテンポで前向きな感じの元気な曲で、元気な掛け声も入ってたりします。
系統で言うと「チェイス!チェイス!チェイス!」とか「Ping×Pong×Dash」が近いでしょうか。
チェイス!チェイス!チェイス!以降の、
「アップテンポで一見明るい、ちょっと影がありつつやや前向き」な、最近のパーキッツらしい曲だと思います。
が、パラボラにはいろんな曲が入っているので、「これが最近のパーキッツ」というわけでもないですね(こういう系統だけじゃなくて、もっといろんな方向性があるって意味ですよ)。

にぎやかで楽しげな音や、きらきらした音がたくさん入ってたり、随所で掛け声が入ってますが、
メロディになにか含んだものを感じさせる展開が多数あります。


歌詞に注目しても、メッセージとしては前向きだけど、困難や痛み、不安がたくさんあることが伺えます。

ひとつ困難を乗り越えて息をついても、次の困難が目の前に見える。
時にはそんな中で潰されそうになりながらも、少しずつ成長して前に進んでいく。
テーマ的には『つぼみ』に近いと思います。
けれど、少し自分を支える答えみたいなものを見つけかけている分、歌の年齢のイメージはつぼみより高いです。

ちなみにわたしの持つ年齢のイメージは以下のとおりです。
つぼみ<3・2・1→Smile!<ココロノママ

具体的に比較すると、つぼみはまだまだ不安に押しつぶされそう。
3・2・1→Smile!は困難を乗り越えてやってきたけどまだまだ目の前の障害はたくさん。だけど、『だからこそ笑うんだ』と、自分の中に強い答えのようなものを手にしつつある。
ココロノママもまだ全部乗り切った感じではないけれど、障害に対しての気持ちのブレがかなり少なくて、前向きな気持ちが強い、さらに成熟している印象です。

曲の雰囲気はココロノママと他の2つはだいぶ違いますが、テーマ的には近いと思います。


サビが早口なのは、前触れもなくどんどんピンチがやってくる様子を表現してるのかなと思います。
押しつぶされそうになりながらもがんばっている人間らしさが、共感とがんばるエネルギーをくれます。
ただがんばれってメッセージだけじゃ、こんなにも共感を呼ばないでしょう。
曲に人間らしい温かみ(つぼみについても書いたもの)があって、「さすがパーキッツの曲」と思います。
2008/12/2

空耳とハリネズミ
この曲はパラボラ発売に先駆けてフルサイズのPVが公開された曲なので、アルバムを持っていなくても聴いた人は多いと思います。
わたしも最初は公式サイトで紹介されたPVで聴きました。

そのとき感動するとともに、さまざまなことが頭に浮かびました。

それまで、最近のパーキッツの傾向は「メルト」とか「つぼみ」とか「3・2・1→Smile!」みたいな明るめのものが多いと思っていました。
それはそれで好きなんですが、昔の「半魚人」とかのころのどっぷり悲しい曲ってないなって思っていました。
もちろんそれが悪いなんて思ってたわけじゃないですよ。
メルトなんて特に大好きな曲ですし、常に新しいことに挑むパーキッツが、今後どんな曲を出すのかなって期待してました。

だけど、「空耳とハリネズミ」を聴いて「変わったわけじゃなかったんだ」ってうれしくなりました。
考えてみると、ポップンミュージックシリーズ用の曲だからそういう曲が多かっただけでしょうかね。


曲がどうって話に移る前に、まずタイトルと題材から。
ハリネズミというと、外敵を寄せ付けない強さを一番にイメージしてました。
友達がいなくて寂しくて、本当は針が嫌いなんて考えもしませんでした。
こういう視点で見れるってすごいなって思いました(わたしの感性が貧困なだけですかね)。


この曲は、悲しいけど優しい。寂しいのに暖かいです。
悲しいんだけど、それを包み込む愛を感じます。

野ばらのとげに覆われて誰も来ない、お日さまさえも届かない茂みの中で一人ぼっちなハリネズミ。
メルヘンな世界観と、ハリネズミなどを擬人化していることと、「お日さま」という擬人化に近い言い回しから、「誰にでも等しく降り注ぐお日さまにさえ避けられている」という本当に一人ぼっちなことが強調されて感じます。
そこに「出ておいでよ」聞こえた声が空耳だとわかっているのに、それを信じたい気持ちなんて、どれほど一人でいることをつらく思ってたんでしょうか。
それなのに、曲は当たり前であるかのようにさらりと歌っています。当たり前と思えるほどずっと一人ぼっち…どれほどのものなのかが際立っています。

けれど、淡々と突き放して歌ってるんじゃなくて、声に暖かさがあります。
ハリネズミの悲しみもすべてを包み込むような包容力を感じます。

曲の中に悲しいことがたくさんあって、どっぷりと落ち込んでしまいそうですが、最後には救いがあるし、歌の優しさもあります。
悲しさに浸るもよし、暖かさに動かされるもよし。とにかく泣かせてきます。
初めて聞いたときは「きっとそれは空耳」のくだりで泣いていました。
その後もどんどん曲に引き込まれて、涙は止まりませんでした。
曲を聴き終わったあと、涙と一緒に心も洗われたようで、すっきりしていました。
泣くのってはずかしいことって思う人もいると思うし、なかなか泣く機会ってのもないかもしれないけど、たまにはこういうので泣くのも心の健康にいいと思いますよ。
2008/12/4

アミュレット
家庭用ポップンミュージック14に提供された曲です。
アミュレットはお守りというような意味で、「あなた」のことをアミュレットと比喩しているようです。
「変わらず今も守ってくれる」や「あなたをすべての中に見つけるたびに」「わたしが地上に生きていく意味」などから、「あなた」はもういないけれど心の支えになっていることが読み取れます。
「キスで」という表現が入っているから死んでしまった恋人でしょうか。

死んでしまってもう会えなくなっても、心の中にはずっと「あなた」がいる。心の中では生きている。
形がなくなっても、生きてたという確かな証を、あなたのためにもずっと感じたいんだと思います。
そして、形はなくなっても「風に」「雨に」「木漏れ日に」すべての中に、あなたを思い起こさせるものや、「見守ってくれてるのかな」と思えるようなものを感じられると思います。
優しい風のささやきに、あなたが語りかけてくれているんだ、とかそういうものだと思います。


思い出にとらわれているんじゃなくて、落ち込んでたらあなたに笑われる、みたいに思い出を強さにして、前向きに生きる歌だと思います。
パーキッツの曲は、どちらかというと思い出にとらわれたり、その逆に乗り越えるためには思い出を捨てたり(というよりは自発的じゃなくて気づいたら、心が強くなって思い出すこともなくなっていたみたいな)、というのが浮かびますが、この曲はかなり違いますね。
ちなみに「つめのかたち」「フラスコの水」などが上記に当てはまると思います。
それらの曲も、いつまでもとらわれているんじゃなくて、乗り越えようとする意思を感じるので、アプローチは違うかもしれないけど、スタート地点は似てるかもしれません。
2008/12/6


リキッドメロディpop'n music ARTIST COLLECTION パーキッツ
ハミングバードパーキィ・サークルシュガー・シュガー
パラボラその他

その他
LOVE COMETS
We Love Hanna-Barbera vol.1に収録されている、宇宙家族ジェットソンズのイメージソングです。
コンピューターの処理音のようなイントロからはじまるレトロなSFチックな曲です。
原作の方はまったく知りませんが、宇宙を冒険するアニメのオープニングのイメージが浮かびました。

前半部分は旅立ちをイメージさせ、これからどんな冒険が始まるんだろう?と期待が膨らみます。
後半の『もう測らないのさ 涙の落下速度・・・僕らはゆくよ』の部分は
何があってもくじけず冒険を続けるよ、といった前向きなメッセージを感じます。
前向きだけど、それまでにいろいろなものをなくし、それを乗り越え新しい場所へ向かうような、寂しさと力強さも秘めている感じもします。
水中家族のテーマも、前半が旅立ちやこれからの冒険を思い描かせ、
後半は前向きな冒険の意思をイメージさせます。
私のイメージとしては水中家族のテーマの舞台が近未来の宇宙に移った感じです。水中家族のテーマよりも壮大な感じ。
2004/09/30

パパと踊ろう
We Love Hanna-Barbera vol.1に収録されている、宇宙家族ジェットソンズのイメージソングです。
オープニングとかエンディングとかじゃなくて挿入歌っぽい感じ?
原作をまったく知らないので、ひょっとしたらEDとかなのかもしれませんけど。

ぱきスタのディスコグラフィに書いてあるとおり、まさに「チャイルド・ウィスパーヴォイス」です。パーキッツ以外の曲も含めさまざまなふじのさんの歌声を聴いてきましたが、それでもこの曲の歌声には驚かされました。
『きみにあえてうれしい』を初めて聞いたときも、すごく子どもっぽい声なのでびっくりしましたが、この曲はそれ以上に衝撃的でした。
Love letterの声をさらに子供っぽくして舌足らずにした感じ(チャイルド)+ウィスパーボイス。

ボーカルが静かに歌い上げてる曲で、曲のほうは控えめ…なんですけど音が少ないとかじゃなくて、曲も主張してるのに目立ちすぎず、うまくボーカルを引き立てています。
全体的にパーキッツの曲って音が多くて、シンプルに聞こえる曲でもよく聴くと複雑だと思います。

この曲を聴いていると、不思議な言い回しの歌詞と、優しくて暖かい音楽が、子どもの頃の穏やかで純粋な気持ちを思い出させるような気がします。
思い出すというか、疑似体験する感じと言うか…なんとも言えない暖かい気持ちになります。
2004/09/30

愛はカッコわるい
「ぶーりん ぶーりん」という歌いだしからわかるように、アニメ「とんでぶ〜りん」のために作られた曲(OP)です。シングルも出ています。
この曲でパーキッツの知名度は一気に上がったことでしょう。
ぶ〜りんに対してはツグさんも思い入れが強く、ムック本でクイズを出題しているほどです。

アニメのオープニングにふさわしく、前向きでポジティブな歌詞のさわやかな曲です。
ふじのマナミさんのの歌詞って、前向きでもどこか寂しさや切なさを持ってる部分があると思います。
でもこの曲は、寂しさや切なさはあまりなくて、ポジティブなイメージが一番強いです。
とにかくHAPPY、ってわけではないんですけどね。
さわやかでポジティブな、ポップな曲です。
2004/09/30

ぶーりん あ・ら・もーど
「ぶーりん・ぶぶ・ぶーりん あい・あいらぶーりん」の歌いだしからわかるように、アニメ「とんでぶ〜りん」のエンディング曲です。
ちなみに約3:30ほどの曲中に「ぶーりん」を54回も連呼しています。
パーキッツの曲の中でもボーカルがすごく特徴がある曲だと思います。
うぐいすの歌い方の2倍くらいはすごいですw

ぶ〜りんの連呼から始まりその後はハイテンションなラップ。
「チョコ・パ」で始まるハイテンションなラップ部分は歌い方も歌詞もぶっ飛んでます。
ラップの後はいきなり落ち着いた雰囲気になって歌詞と曲の雰囲気も変わります。
『まるで幾千のきらめく流れ星 たった一つだけめぐりあうみたいに』
なんて、歌詞だけじゃなくて曲もロマンティック。(アニメでイチゴのパフェに対して言ってましたけどw)
そしてまた「ぶ〜りん」の連呼に戻ります。
早い展開で何度も繰り返される単純なメロディと歌詞、そして「ぶーりん」。 歌詞も歌声もぶっ飛んでいて、一度ハマるとかなり病み付きになります。

キャラクターの名前を連呼しているのもありますが、まさにアニメって感じの曲です。
2004/09/30

恐妻天国
We Love Hanna-Barbera vol.2に収録されている、原始家族フリントストーンズのイメージソングです。
タイトルでピンと来なくても、キャラクターを見たらわかる人も多いかも。

すごくハイテンポでハイテンションな曲です。
甘い生活よりもテンポ速いし、ぶーりん あ・ら・もーどよりもテンション高いです。
そして、たろさんのボーカルも「うぐいす」とか「ぶーりん あ・ら・もーど」系の声で、それ系で一番の声だと思います。
↑どういう声かうまく説明できないのでフィーリングで察してください(汗
パーキッツの曲の中でもっともはっちゃけてる曲だと思います。
このテンションの高さと、アニメの内容を歌った歌詞は、まさにアニメソングです。
さすがパーキッツ。アニメの曲ならそれっぽい曲、というようにあわせるのがうまいと思います。

アニメの絵やストーリー、もちろん音楽も、そのアニメを作る要素です。音楽がいくらよくても浮いてしまってはアニメ全体の完成度が下がってしまうと思います。
これはアニメに限ったことではなく、マンガならマンガゲームならゲーム、というように、パーキッツはそれぞれに合わせた曲をいつも作っていると思います。
そして、それらはいつもぴったりな曲です。

この頃(半魚人発売よりも前)は、とんでぶ〜りん、ハンナバーベラ、折原みとのマンガなどの曲を作っていてそれに合わせているため、パーキッツのもつダークさはあまり出ていない(出せていない)と思います。
(あくまで個人的推測・見解です)
この頃の曲も好きですけどね。特にこの恐妻天国はパーキッツの曲の中でも大好きです。
2004/09/30

Posy Song
折原みと「神様の言うとおり!」に収録されている曲です。
CDは少女マンガ家の『折原みと』さんのマンガ「神様が言うとおり!」のイメージアルバムで、いろいろなアーティストが参加しています。
Posy Songは折原みとさんの解説によると、神様から”ゴッドフォース”のみんなへのメッセージだそうです。
原作知らない人にはよくわかりませんねw

歌詞カードの解説で折原みとさんも触れていますが、ふじのマナミさんの歌声が神様にしてはかわいらしいですw
私の場合どちらかというと神様に祈る信心深い少女をイメージします。

作詞・作曲:藤野まなみ 編曲:片岡嗣実という編成です。
ちなみにふじのマナミさんはこの頃は藤野まなみという名義でした。

静かな曲なのでふじのマナミさんのボーカルが特に引き立っていて、透明感のある歌声が神聖な雰囲気を醸しだしています。
見えない運命の歯車が静かに動き出すような印象を受けます。
2004/09/30

神様だけが知っている
折原みと「神様の言うとおり!」に収録されている曲です。
CDについては上で紹介しているので省略します。
他の収録曲はキャラクターのイメージソングとかだったりするんですけど、この曲はタイトルから見ても『神様の言うとおり!』の主題歌的なものだと思います。

この曲も作詞・作曲:藤野まなみ 編曲:片岡嗣実となっております。
古い曲はふじのマナミさんが作曲を担当していることも多いです。

胸に秘めている想いも、それを打ち明けたときの結末も、知っているのは神様だけ。
まずは自分にできることをがんばって、やるだけのことをやろうという前向きな気持ちが伝わってきます。
メロディも歌詞も少し切ないけれど、前向きな気持ちになれるパーキッツらしい曲です。

原作はまったく知らないけれど、
「いろいろあったけど、最後にはうまくいったね。でも全部終わったんじゃないよ。さあ、新しい毎日に向かってそれぞれ歩き出そう」
というようなさわやかなエンディングが思い浮かびます。 ↑あくまでイメージです。原作は知りません。
(ちなみに、そんなエンディングでこの曲のような雰囲気のBGMが流れてくるのが個人的に好きですw)
CDのラストにとってもあってる曲だと思います。
2004/09/30

きみにあえてうれしい
この曲は「'98運動会CD/みんなはひとつ」や「テレビこどものうた」など、子供向けのCDに収録されている曲です。
とても子供向けな曲で、純粋な気持ちになれます。「みんな友達だよ!ねぇ、そこの君も一緒に遊ぼうよ!」といった感じの曲です。
ホント、幼稚園の歌に取り入れて欲しいです(笑
ふじのマナミさんの歌い方も、数ある楽曲の中でも特に子供っぽい感じで、その歌声の幅の広さをあらためて認識させられます。
ちなみに、コーラスやイントロでひびく笑い声は子供の声のように聞こえますが(むしろそのようにしか聞こえませんでしたが(笑))実はふじのマナミさんの声です!

曲調は明るく軽快。子供向けな感じですものね。
リズムもメロディもはっきりしていて子供でも親しみやすいと思います。だから保育士さんは園児たちに歌ってあげて!(ぇ
そして、「パーキッツのCD買って!」と仕込m(以下略
すいません、打ち消し部分は片岡嗣実さんのネタのパクリです(笑

なお、日本コロムビアから出ているCDには振り付けつきです!

やくそく
シングル「きみにあえてうれしい」のカップリング曲で、昔はパーキッツ公式サイトでほぼフルサイズのものが視聴できました。 ねじを巻く音から始まるこの曲は、前半は音もオルゴールのような雰囲気で声もくぐもっていて、アコーディオンの伴奏や古いオルゴールを開けたような懐かしい気持ちを呼び起こします。後半は音が増えて盛り上がり声もクリアになっています。
ちなみに曲の構成はぶーりんのオルゴールバージョンに似ています。
ねじを巻く音から始まって、オルゴールの音が流れて、音が増えて盛り上がる。

最初のねじの音は、音の大きさや高さは違うけどメロディ(音楽じゃないけど)もぶーりん曲のオルゴールバージョンと同じだと思います。
歌詞はたいようのたねのような雰囲気で少し不思議です。歌ってる声があまりに子供っぽくて、悲しい歌を意味も判らずに歌う子供のような印象を受けます。
遠い過去のかなたに消え去った「きみ」呼びかける物悲しい歌詞だけど、曲は暖かい雰囲気で、後半のコーラスは特に暖かく響きます。
歌声も、悲しいことを理解できていない子供のよう(歌詞はひらがな)で、そこにまた切なさが募るのですが、全部を含めると暖かい曲か切ない曲かは受け手によってかなり変わりそうだと思います。
2006/12/17

Over the Rainbow 2002
Over the Rainbowの無印のほうでも書きましたが、歌詞がかなり切ない曲です。 無印は曲が明るかったので希望に満ちている雰囲気でしたが、2002は曲調も切なくなってます。

Over the Rainbowから2年……その間にいろいろなことがあったはずです。時間がたてば、物の見方、感じ方は変わるものです。
同じものを見ても違った見え方だったり、見えなかったものが見えてくるかもしれません。

「昔は何の不安もなく希望に満ちていたけれど…本当は君はそんなにつらい思いをしていたんだね……
でも、世界には悲しいことが満ちているけど希望がないわけじゃないんだ…かすかでいいんだ…信じていこうよ。」
そんなメッセージを感じます。

伴奏も、きれいな音なのに切ないです。きれいなことだけじゃなくて、つらいことだってある。とかそういうことを暗に表現しているように思います。

お天気とチョコレートRUM CUSTARD MIX
お天気とチョコレートのモンドリミックスです。
たくさんの音を貼り付け、曲自体もかなり加工してる感じです。
あえてそういう作り物っぽさを出そうとしているんだと思います。

…と思ってたら公式サイトでも「切り貼り感をあえて出す」って書いてました。
すごく狙ってる感じがするアレンジがこの曲の売りだと思います。
2004/08/14

プランタン
マキシシングル「らびゅ らびゅ」のカップリング曲です。
プランタン…フランス語で春という意味です。
春といえば厳しい冬の後にやってくる暖かく過ごしやすい季節ですね。
新しい環境にそれぞれ旅立ったり、新たな出会いもあるでしょう。
でも…みんな楽しそうなのに…そんな季節が嫌いな人もいるのですよ。
私もその一人です。

春になるとみんなは遠くに行ってしまって自分だけ一人ぼっち…自分もがんばらなければならないのに取り残されていると言うか…
春はホントいい思い出がない…というかいい思い出があっても後から思い出すと悲しくなってしまう…
他の季節はそんなこと思わないのに環境が大きく変わる季節、出会いと別れの季節だから悲しい印象が強いのでしょうか…
新しく出会ったばかりの人よりも、今までずっと仲がよかった人の方が大切だし、新しい出会いがあることよりも別れがあることの悲しさの方が強いです…。

…ああ、春の悲しさに浸ってしまいました。

でも、この曲はそんな春のセンチメンタルを歌いあげた曲です。
パーキッツ公式サイトのプランタンのコメントもふじのマナミさんが同じように春のセンチメンタルについて語っています。 私も前から思っていたので、ふじのマナミさんもそういう風に思っていたんだ…って思いました。
そういえば、「優しい日々」も春の雰囲気なのに、どこか寂しいですよね…。

『こんなに人の気持ちも知らないで』の部分なんて特に、悲しいけどとても好きです。
言ってしまったっこと、やってしまったことって、後からいくら反省しても消えないんですよね…。
それにつぶされそうな心って悲しいけれど好きです。
深く反省してるからこそ悩み、その気持ちが強いければ強いほど、どうしようもなく抜け出せない… 苦しんでも何か変わるわけじゃないのにそれでも苦しんでいる心優しき人… そんな純粋さに心惹かれます。
『つぎの日 わたしは何故か 少し恥ずかしくなって 泣くのを 止めてみたの』
そう言って終わってるものの、無理に明るく言って曲を終わらせてる感じがします。 周りに心配かけないためにがんばっている…本当に優しいきれいな心だと思います。 パーキッツの歌ってストーリーとかではなく、歌にすることによって結晶化した想いが美しくて良いと思います。
もちろんストーリー性のある曲もありますけどね。
2004/05/17
つめのかたち
マキシシングル「あしたになあれ」のカップリング曲。
すごくシンプルなピアノメインの曲です。
前回のマキシシングルも、ミルモでポンOPとポップンミュージック提供曲を収録していて、3曲目はシンプルなピアノメインの曲でした。
やはり物悲しい曲ですが、プランタンと違いあたたかい曲です。
悲しい内容の歌詞ですが、悲観的ではなくやさしく静かに歌いあげています。
落ち込んでいる人にとって「同じ悲しみ・・ささやく」の部分などは特に、明かりを灯す、背中をさするko*to*baだと思います。
恋する東京などとは違い、ストレートに泣ける曲だと思います。
2004/11/10
さよならサンクチュアリ 〜prologue〜
ポップンミュージック11特別版付属のCDに収録されているこの曲。
タイトルにあるとおり、プロローグを思わせるリミックスになっています。

最初から順に例を挙げると、夜明け、優しい朝日、雄大な海原と旅立ちの朝が思い浮かぶようなイントロから始まります。
旅立ちの決意と希望を感じさせるような歌声が響くと曲は少し引き、一人での旅立ちということを際立たせているようです。
そのように音楽で物語が繰り広げられるように展開していき、まるで壮大な冒険活劇の序章のように仕上がっています。
2006/12/17

Invisible Lover
Invisible LoverはもともとPICKLES名義で片岡嗣実さんが歌っている曲で、ポップンミュージック10特別版付属CDに収録されています。
ふじのマナミさんが歌うInvisible Lover -Girl's Side-は、ぱきポプ全部入り!に収録されています。
名義のピクルスも曲も、バグルズのラジオスターの悲劇が元ネタのようです。
イントロのピアノの音とかかなりそれっぽいです。

無印もGirl's Sideも、声がヴォコーダーにより加工されていて、歌詞も同じですが、曲のアレンジはかなり違います。
曲はレトロな近未来的雰囲気で、ヴォコーダーを使っているのもその雰囲気を引き出しています。
さわやかでどこか切ないパーキッツらしい曲だと思います。無印の名義は違いますけどね。

この曲は歌詞がとても好きです。
君から「忙しいの」といわれてはぐらかされて、きっと簡単にあしらわれてると思ってても、「それでもかまわないのさ」「壊れてあげるよ」と続いたり、「他人から見たらマトモじゃない」という自覚があるにもかかわらず、「キミ」にすべてを注ぐような、異常なほどのひたむきな想いが伝わってきます。
「愚かな男に気づいてよ」と言ってるくらいだから、そんなに親密な関係ではなさそうだけどそこまでできるのは、もはや壊れてるとさえ言えるんじゃないでしょうか。
けれど、壊れるほどに強く想えるって美しいことだと思います。
無印の方がそんな痛々しほどの想いがより強く感じるので、わたしは無印の方が好きです。

Girl's Sideはふじのマナミさんの声がやわらかい歌声で、無印のように強い感情がこもってる感じではありません。
曲のアレンジも弾むような楽しさや爽快感があり、明るい未来が思い浮かびます(ちょうどぱきポプ全部入りのブックレットのような)
楽しい世界でニコニコ笑っているような、もしくはそんな世界のロボットが歌っているようなそんな印象を受けます。

なおInvisible Loverという単語についてですが、近未来的な雰囲気と、「つながりたいんだ」などの言葉からサイバー的な舞台の恋愛、ネット恋愛とかそういうもので、実際に顔が見えないから「見えない恋人」(って意味であってますよね?)なんじゃないかなって思います。
2004/12/17

	
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